「…。似合ってるって言ってもらいたかったのに」
そう言うとたちまち拗ねてしまう。そういうところは…、まだまだ変わらないな。
「うん…似合っているよ。だけどねかなこちゃん…周りの男の目線が、きみのそこに集中していたからね…」
「それを言うならダイゴさんだって、周りの女の子たちから熱い視線…んっ!」
少し…黙っていてもらおうか。もつれ合ってベッドに倒れ込むまで深い愛情を注いでボクたちは、再び外に出た。
「…ダイゴさん!あれ…!」
「あれは何だ……?」
外に出た私たちの目に飛び込んできたのは…。
「行ってみよう!」
「…そうだね、急ごうか」
何だか嫌な予感がする___私たちの目に飛び込んできた、不気味な帆船。慌てて行った方向を目指すと、街は氷漬けになっていた。
「酷い…」
「何てことだ……」
さすがのダイゴさんも言葉を失ってる…それもそうだよね。これは、ホウエンの時とは違って…、人間が造り出した世界なんだから……。
「ボクたちにもできる事はないか、探してみようか」
その問いかけに私は、うん、と頷く外なかった。どうやらプラズマ団という連中の仕業みたい…しかも、アクア団なんかよりも、もっと卑劣__なんだとか。
「…っ」
急に身体が震えた…何でだろう。そんな私をそっと支えてくれるダイゴさん…また、心配かけちゃう。とりあえず帆船が飛んでいったと思われる方向を目指す。そこはダイゴさんもまだ行った事がないらしくて一度、サザナミタウンから向かった。