「きみの水着姿を見るのは、2回目…だよね」
そう言うダイゴさんはちょっと、妖しい目線を送ってくる気がする…それよりダイゴさん、何で水着じゃないの!?聞いてもボクはいいよ、それしか言わない。
「それよりかなこちゃん…せっかくだから、楽しみなよ」
ダイゴさんスマイルが飛んでくる…眩しい…じゃなくて!
「…ダイゴ…?」
…?その声に二人して振り向くと__き…っ、綺麗な人…!
「…シロナ!」
…っ。二人は知り合い…みたい、目を合わすなり笑顔を交わしてる。何だか…、胸の奥がぎゅっと詰まるような、そんな気持ち。
「…あなたがかなこさんね!聞いてた通り、素敵な子!」
「あ…、ど、どうも…」
シロナさんはにこやかに微笑みながら、握手を求めてきた。何となく一歩下がり気味に挨拶すると、こんな事を言う。
「あたしとダイゴは、ちょっとした知り合いなの。それにね、ダイゴには、かなこさんみたいに可愛くて、素直な子がぴったりだと思うから」
ダイゴさんはというと、こう見えても強いトレーナーだからね…しか言わない。
「せっかくだから、勝負しましょう?あ、でも…、もしかしたら近々、会えるかもしれないわね」
意味深な笑顔を浮かべるシロナさん。見れば見るほど美人だし、スタイルもいいし、それに比べて私は…。だって、二人が並んでると、美男美女なんだもん…。
「…そうだかなこさん!ちょっと、つき合ってくれない?」
「…え!?」
そう言うと半ば強引に近くの別荘に連れていかれる…。終いには慌てて追いかけてきたダイゴさんを、男子禁制だから…と言って追い返そうとしてる。
「かなこちゃん…ボクは先にコテージに戻っているよ」
その背中は寂しそうだったけど、何でこんな展開に!?