「わあ…!」
飛行機を降りて。時刻は夕方だったけど、少し移動しようか、というダイゴさんに連れられてサザナミタウンへ。夕陽が反射して…、すごく綺麗…!一定のリズムを刻む水面と、風の爽やかさをただ感じていた。目を閉じて、たそがれているダイゴさんはまた素敵で、しばらく眺めていたけどふと…、あの時のことを思い出した。
「そんな純粋なきみと、ホンキの勝負がしたくてね……」
そう言う彼との、6vs6の勝負が始まったんだけど…。最近、ダイゴさんの仕草が、カッコいいよ?でもちょっと…、カッコつけてるのかな?と思うようにもなったかも。…というのも。
「メタグロス、メガシンカ!」
…の時のダイゴさん。私はメガバングルだから、天に高くあげて、祈りを込めるように声をかけるんだけど…。ダイゴさんはメガラベルピンをスーツの左側につけている。それを外す…そこまではいいんだけどね…。そう、初めて戦った時から、思い返せばやってたし、様になってるからカッコいいんだけど…。
「…っ!?!?!?」
……え?キーストーンを口元に近づけて、軽い流し目で私を見る…。それにどれだけドキドキさせられた事か!そして今日はなぜか…、そのキーストーンにキスをしてる…。
「…ん?何かあったのかい?かなこちゃん」
そして当の本人は何も思っていないみたい…。というか、他の人の前でもそんな風にするの!?
「ダイゴさん、キーストーンにキスするのって、いつもやってるの…?」
そう聞くと何の事だかわかってない様子だったけどすぐに、笑顔に戻るとわざとらしく、私の肩に手を乗せてくる。