「…あ、ゲンジさん!」
「おお…、かなこか…。それにダイゴも…」
デッキの先端で風を切ってるゲンジさん、何だか渋くて素敵…!黙ってその背中を見つめていたら、グイッと肩を抱き寄せられる。
「ふふ…見るのはゲンジさんじゃなくてこっち」
ダイゴさんがそう言うと笑ってるゲンジさん。何だかんだ言ってもダイゴさん…、みんなに愛されてるよね。
「またの挑戦、待っておるぞ!」
「…っ、はい!もちろん!」
せっかくだから、ボーマンダの育て方も聞きたいし!二人で話してたらまた、ダイゴさんが何か言ってる。それが面白くてわざとやってたら、ちょっと拗ね気味にこう言う。
「かなこちゃんを本当に独り占めできる日なんて、来ないのかもしれないね」
「…もう、何言ってるの?ダイゴさん。私にはダイゴさんしかいないのに!」
そう言うとありがとう、笑顔でそう返してくれる。軽く手を引かれてミナモシティに降りると、風が心地よい…!
「かなこちゃん…また、旅をしようか」
「え?うん…、もちろん…!」
今度はどこに行こうかな?なんて話してる中で、気になる名前があったんだけど、そこに行けるのはまだまだ先の話。
「はあ、そうですか…」
今日はまたブリーダーの仕事!ユウキくんと別れて、ミナモシティ付近でユレイドルと特訓していると、カゲツさんから連絡が来た。私が対戦してからしばらく、リーグは緊急休業になってたんだけど、ダイゴさんはなぜか毎日帰ってこなくて。どうしたんだろうと思ってたら、そういう事らしい。