110
「…あ、ゲンジさん!」
「おお…、かなこか…。それにダイゴも…」

デッキの先端で風を切ってるゲンジさん、何だか渋くて素敵…!黙ってその背中を見つめていたら、グイッと肩を抱き寄せられる。

「ふふ…見るのはゲンジさんじゃなくてこっち」

ダイゴさんがそう言うと笑ってるゲンジさん。何だかんだ言ってもダイゴさん…、みんなに愛されてるよね。

「またの挑戦、待っておるぞ!」
「…っ、はい!もちろん!」

せっかくだから、ボーマンダの育て方も聞きたいし!二人で話してたらまた、ダイゴさんが何か言ってる。それが面白くてわざとやってたら、ちょっと拗ね気味にこう言う。

「かなこちゃんを本当に独り占めできる日なんて、来ないのかもしれないね」
「…もう、何言ってるの?ダイゴさん。私にはダイゴさんしかいないのに!」

そう言うとありがとう、笑顔でそう返してくれる。軽く手を引かれてミナモシティに降りると、風が心地よい…!

「かなこちゃん…また、旅をしようか」
「え?うん…、もちろん…!」

今度はどこに行こうかな?なんて話してる中で、気になる名前があったんだけど、そこに行けるのはまだまだ先の話。


「はあ、そうですか…」

今日はまたブリーダーの仕事!ユウキくんと別れて、ミナモシティ付近でユレイドルと特訓していると、カゲツさんから連絡が来た。私が対戦してからしばらく、リーグは緊急休業になってたんだけど、ダイゴさんはなぜか毎日帰ってこなくて。どうしたんだろうと思ってたら、そういう事らしい。


bkm
prev next
×
第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -