「そんなに真に受けるとはね。やはりきみは純粋なようだ」
「……」
「けどねかなこちゃん…ボクはきみの裸が見たいから連れてきたワケじゃないよ」
終いにはこんな風に弁解してくる…ダイゴさんってやっぱり、常識はずれな気がするな。
「もう、そんなのわかってるよ?」
「うん、ならよかった!本当はメタグロスも入れてあげたいところだけどね…」
……。何かよくわかんないな。ダイゴさんがあまりにも切なそうに言うから、その後ポケモンたちもお風呂に入れてあげた。他のコにも優しかったけどダイゴさんは、念入りにメタグロスを構っている気がする…。
「さあ!行こうかかなこちゃん!待たせたね!」
何でそんなにテンション高いの…!ラティアスに乗って家に着いてからもダイゴさんは、お酒が入って気持ちよさそう。
「うん…今日の酒は悪くないな…次からはこれを頼もうかな…」
きっとカロスで探してきたんだと思う、そしてたぶん…、高いんだと思う…。飲みやすいけど、アルコールがキツくて私は、早々と離脱した。
「んん…かなこちゃん。もう飲まないのかい…?」
「うん……ってえ!?だ…、大丈夫!?ダイゴさ…」
フラフラっとこっちに歩いてきたと思ったら、私の胸に顔を押し当ててきて…。勢いそのままにベッドに押し倒されると、そのまま眠っちゃったみたい…!?!?
「お…、重いよ…お願い、降りて……」
…はあ。やっとの事でダイゴさんを退かしたら、何か疲れちゃった。少し距離を取ろう…、そう思ったら。
「行かないで……」
…ふふ、甘えてる。酔ってるからなのか、いつもは見せないダイゴさんの様子が何だか微笑ましい。
「どこにも行かないよ?ダイゴさん…」
そっと瞼を閉じれば、優しい温もりが身体中を包んだ。