「かなこちゃん…言わなかったけどあの時、カロスできみが倒れていた時…下着は見えていたよ」
「……っ!」
そんな事言ってくるから、下手に短いのは買えないし…でも下にレギンスを履くスタイルは好きじゃないから…。
「ボクの前ではいいけど、階段とか昇ったり降りたりするのはダメだよ?下から見えてしまうから…」
…。結局、ダイゴさんが納得してくれた服を買って、帰宅。そしてどこから探してきたのかわからないけど、また変なチラシを見せてくる。
「こういう感じもなかなか…どうだい?着てみてよ?」
「え……」
サンタさんのコスプレ…。コンテストライブの服で十分だよ…。それから数日後、ルチアちゃんと合流してコンテスト会場へ。
「緊張してきた…」
2回目の今回は、前回よりも強そうな人たちが揃ってて。思わず力が入っちゃう私に、大丈夫だよ、そう言うようにラティアスが身体を寄せてくる。
「うん…ありがとう、ロゼ」
ラティアスには、心のしずくという道具がピッタリだね!そうダイゴさんが言ってたから、ニックネームはロゼにしたの。ラティアスも気に入ってくれてるみたいで、より一層懐いてくれたような気がする。
「さあ…行こう!」
すうっと深く深呼吸をした。戦うためだけに育ててきたこのコの美しさを活かす事ができなくて…、気づけば涙が頬を伝っていた。