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「夕方までに、育てておきますね!」

私が今日預かったのは、ゴクリン。この仕事を始めて、育てた事のないコたちと触れあえるのがまた、楽しいんだよね…!野生のポケモンと戦わせて、時には私のポケモンと勝負させたり、色々。

「さすがだな、かなこ。預かってすぐにポケモンが懐いてたよ」
「そう?そんな事言ったらユウキくんだって!」

それから。私が見つけた秘密基地の話をしてたら、ダイゴさんがエアームドに乗って颯爽とお出迎え。これから海に潜らない?なんて言うから、ユウキくんと二人で笑ってしまった。

「ユウキくんも、一緒にどうだい?大勢だったら、きっと楽しいよ!」
「あ、いやー…、オレ、お邪魔じゃないですか?」

そう言う彼に間髪入れず問題ないよ!とテンション高い…何か変だな、最近のダイゴさん。結局みんなでトクサネシティに向かって、まさかの夜の海中散歩に行く事に…。

「へえ…!こんな風になってるんだな、驚いた」

一際大きな声でそう言うユウキくん。というか…、まさか私のラプラスに三人乗りになるとは思ってもみなかったよ…。そんな事はお構いなしなのか、ラプラスは優雅に海を泳いでくれている。

「綺麗だな……」

チョンチーの群れ、発見!暗い海の底でキラキラ光って、すごく綺麗……!

「…あ!ジーランス!」

せっかくだから捕まえちゃおっと!はしゃぐ私を二人は、微笑ましい目で見ていたみたい。そんなこんなで海底洞窟に着いたころには、満天の星空が広がっていた。

「奥に、行ってみようか」

少しだけ、そう言うダイゴさんは確実にテンションが上がってる…それを心配しつつも、楽しそうなユウキくんを前に何も言えず、ただただ着いていくだけの私。ある程度のところで立ち止まると、ここできみのカイオーガが、とか言う。


bkm
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