「へえ…!ね、よかったら私にも見せて!」
「ほら。すごいだろ?」
あ……。いつかのように、二人の距離が近い…。それに何となく恥ずかしくなって顔を上げたら、ユウキくんと目が……って!
「ちょっと…!どこ見てるの…!」
ユウキくんの目線は、しっかり開いてる私の胸元を捉えていて…。わ、悪い!って謝るところ、何か可愛いかも…!
「み、見るつもりはなかったんだ、ほ、本当だからな!?」
「う、うん…まさか、疑ってないよ」
「…良かった。かなこに嫌われたかと思った」
ニカッと笑うユウキくんは、いつもと同じ。ただちょっとだけ…、大人の女子に興味を持つようになったのかな?そのくらい。
「でも、いいの?邪魔じゃない?」
「気にすんなよ、今更だろ?仮にも同じ部屋で寝泊まりしたくらいだしな!」
何の根拠かよくわかんないけど、ユウキくんの秘密基地にお泊まりする事に。
「よーし!今日は夜更かししようぜ!」
それからまた他愛もない話をして。先に寝ちゃったユウキくんに布団をかけてあげて。久々にこんな楽しい1日を過ごしたかもしれない!
「あ、パパ!朝からごめんね」
ユウキくんと別れて、こないだの件でパパに電話をしたら、気にする必要はないぞ?って。…で、何で送り火山にいたかというと、ノーマルタイプはゴーストタイプに効果がないから、送り火山で修行したら鍛えられるんじゃないか…そう思ったみたい。
「…そんなの、簡単じゃない!私が練習相手になるから!」
そう言うとかなこは強すぎるからな…とか返ってくる。私だって、まだ捕まえたばっかりのコたちとも、特訓したいのに。