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「……」

ちょっと…、カッコいいかも…。元々凛々しい顔立ちをしてるとは思うけど、ダイゴさんとは違って、大人の魅力があるというか…。吸い込まれるようにジッと見つめていたら、バッと目が見開いた。

「……っ、かなこちゃん……!?」
「…す……っ、すいません何か…!」

二人して驚いちゃった…!よく聞いたら、マツブサさんはメガネを外したら、ほとんど見えないらしくて、気配がしたから起きた…そう言ってた。

「その……せっかく持ってきてくれたのだ、頂くとしよう」
「あ、はい。どうぞ」

それから少し、話をした。間違いなくアオギリさんよりはまともに話せる人だけど、時折沈黙も交えながら。夜も遅くなってきたからおいとましようとしたら、こんな事を言われた。

「キミと…、いつか、対戦してみたいものだな」
「…はい!私で良ければ、ぜひ!」

何だかんだで二人とも、バトルが好きなんだな…。そして次の日。

「すごい……!本格的だね……!」

ユウキくんの秘密基地。想像してたのよりもずっと、しっかりしてて。はしゃいでたらとりあえず勝負だな!って相変わらず。

「さすがだな!オレのポケモンも強くなってるはずなのに…、かなこには敵わないな」
「ううん!そんな事ないよ、ユウキくん…会う度に強くなってるもん!」

そう言うと照れくさそうにそうか?って。それからしばらくして、結構埋まってきたんだ、ってユウキくんが図鑑を見始めた。


bkm
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