「マツブサさん……?」
最近来てなかったから、ダイゴさんはいないけど、バトルリゾートに立ち寄ってみた。久しぶりに見かけたから声をかけたんだけど…、何だか様子が変。
「ああ……、かなこちゃんか」
「?どうしたんですか?顔色、悪いですよ?」
そっとマツブサさんの顔を覗き込んだら……っ!バランスを崩したみたい…、私にもたれかかるような体勢に……!
「……す、すまない…。実はな、少しばかり熱が上がってしまっ……!」
「大変……!ポケモンセンターで休ませてもらいましょう!」
ちょうど通りかかったユウキくんと一緒に、マツブサさんをポケモンセンターの部屋まで連れていく。せっかくだから、って私たちはバトルハウスに挑戦しにいったんだけど。
「何か…、拍子抜けしたよ」
「え?何で?」
「マグマ団のリーダーも、風邪引くんだ、なんてな。当たり前だよな!」
そんな風に言うユウキくんが新鮮で、思わず私も笑顔になった。
「…そうだかなこ、これから、オレの秘密基地に案内してやるよ、行こうぜ!」
「うん……」
行きたい、すごく行きたいけど…。何となくマツブサさんが心配になっちゃって、明日にしてもらう事にした。
「大丈夫ですか…?一応、食べれそうなもの、もらってきましたけど…」
ノックしても、返事がなかったから、勝手に部屋に入っちゃった…起きたらどうしよう、そう思うけど、マツブサさんの寝顔なんて滅多に見れないから………。