77
「…やはりきみは強いな。そして、わたしよりも軽やかに美しく、ポケモンを戦わせる…見ていて飽きないのはどうやら、見かけだけではないようだ」
「……?」
「…いや、きみの気にする事ではないよ。ありがとう、礼を言うよ」

握手をして別れたけど、結局何だったんだろう?せっかくだから空の柱でポケモン探ししてたら、久しぶりの再会。

「久しぶりだね、かなこ。元気だったかな?」

偶然空の柱に来てたんだ、そう言うヒガナは、ババさまと一緒だった。調べ物は終わったよ、なんて相変わらずな彼女がいなくなると、ババさまと二人きりになる。

「お主、あの銀髪のイケメンと結ばれたのかね?」
「え?あ、はい……」

突然、そんな事言われるから、焦っちゃった…!たぶん、私たちがケンカしてるところを見られてたんだろうな…そう思うと気まずいけど。それより、銀髪のイケメンって……まあ、誰が見てもダイゴさんはイケメン…、だもんね。

「髪、伸びたなぁ…」

家に帰って。シャワーを浴びながらふと、そんな事を思った。カロスで美容院に寄った時__ダイゴさんに可愛いって言われたくて…。でも今は、軽々しく口にしない彼が、素敵だなって思ったりもするんだけどね。誰もいないベッドに横になる。眠れない…そう思ったけど気づいたら、深い眠りに就いていた。


「かなこちゃん、お願いがあるの。…一緒に来てください!」

そう言うルチアちゃんに連れられて私は今…、送り火山にいる。ここは前に、幽霊みたいな女の人がいたところだから…、あんまり行きたくなかったんだけど(ユウキくんと来た時は平気だった)。ルチアちゃんが一人じゃ怖いから、って私に声がかかったんだけど……。


bkm
prev next
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -