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〜part U〜

「かなこちゃん、ボクと…結婚してください!」


あれから月日が流れて私は、ようやく?なのかな…この日を迎えたの。いつもあんな感じにマニアックだから、きっと普通にプロポーズされるんだろうなって思ってたんだけど…ダイゴさん、素敵な場所でこう言ってくれた。

「…っ、はい…!」

そして私はもちろん…オッケーしたワケで。だって、あの時からずっと考えてたけど…、ダイゴさん以上に私が心奪われる人は、誰もいないから。どんなに趣味に没頭してても、言動が変でも、本当に自慢して歩き回りたいくらいイケメンだし、私の事、とっても大切にしてくれてるのは言われなくてもわかるから…。

「…かなこちゃん?どうしたんだい?」
「…えっ、あっ…、何でもない…」

そうしてお互いの親に挨拶…という事でデボンに来てるんだけど。

「きみに似合うと思ってね…どうだい?かなこちゃん」

………!?!?!?な……、何ですかこれは……!?私の目の前に広がる服?たち。目を丸くしている私に、優しく微笑んでるだけのダイゴさん。後々聞いたら、ツワブキ家では勝手に話が盛り上がってたらしく…、ダイゴさんはわざわざカロスまで行って服を買ってきた…らしい。

「お気に召さなかったかい…?」
「…っ、そんなワケ…!ただ、驚いちゃって…」

それから、夕飯をムクゲさんも交えて頂いて翌日、パパとママの元へ向かう。

「緊張する……」
「ふふ…ボクがいるから心配いらないよ、かなこちゃん」

軽く手を握られると、不思議だな…何だか安心するんだ。大好きなダイゴさんの背中の温もりを感じながら、我が家に着いた。


bkm
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