まぶたの裏でちかちかしている
あるはずだと思い続けること
少しずつ心を裂くようにしながら
ほどけないくらいに結んでいいよ
輝きへ進む
まだ遠ざける安らかな眠り
光の下へ引っ張り上げてくれ
ふたりの心臓は似過ぎている
君と食事する風景が浮かばない

あいを捏ねるだけではだめなのだろう(つくねる)
君はもう走り出すしかない
何かの理由で飛ばなければならない
価値の意味を間違えない
ずっと子どもじゃ知りえないこと
絶対じゃないって知っててくれてありがと
ボタンを掛け違えたみたいにはしゃぐ
飛んでるときだけ見える景色
ここからそこまでの一歩
たとえばの話に手が届きそう
分かれ道はいつものようにそこにあって
いたずらめいた指揮
葉の色は青がいい
城塞はなおも聳え
めぐり逢うということ
癒える傷であったとしても
はっとする一瞬がいい
目が眩むまばゆさが欲しい
肩にかかる息が震えている気がする
忘れたくない気持ちがあるよ
ときどきすごく君が憎たらしいの

紙細工の両手で祈れ
始発とふたりのダンスフロア
月光が後をついて来て離れない
やましい面影
下駄箱がうらはら
大人は思ったより窮屈だ
/月面クラス

恋は山折りで
愛は谷折りに
/折り紙

愛の美しさを裏切ったね
道路の真ん中に林檎の木を植える
流行りの言葉で愛を囁く
オルニスと昼の街(ornis=鳥)
覚えたての希望
使い古しの理想
願いのすべてを舟に乗せて
夜は暗いみたいな言い方をするね

やさしすぎて食べきれない
月のうつわ
頭の中のサラダボウル
いただきますを待っている
星とか何とかの唐揚げ
/銀河食堂

金と秘密(きん)
家族の穴埋め問題
だれかに潜む天使のために
もっと優しい声だったらな
荊の刑
夜は遠くから馳せる
剥製とごちそう
ガラスのひびより繊細に
お独りさまの国
生き物のくくり
あくびがうつる距離にいる
あなたほど信仰深くないけど
愛の小手調べ
海の底ワンダーランド
ほほえみの窓
海に寄りたい

号令がかかるまで
よければ眠ったふりをしていて
インスタント・ブルー
点Qへ続く
聖書を読んでいる
彗星学科
拍手に紛れて聞こえない
サイレンが瞬いている間に

希うしか能がない(こいねがう)
あどけない笑顔でいて欲しいの
自分の名前の次に覚えた
知らないことばを色に例える
誰かの心だと知る
綺麗事でなくぼくを他と繋ぐ音楽
宝石の人
ぼくは絶対主人公にならない
運命展覧会

貴方に生まれる序章
来世というやつの証明
良かった昔っていつのことだい
百年ぶりでも短いさ
いつも頭のどこかで産声が響いている
/国という名のあなた

人がいる限りの約束
ほらねまさしく君は刹那だ
ミスター・ウィリアムソンの偉大なる革命
言葉の通りだ夢を叶えに来たよ
これは本物の炎ですか
あの哲学者の顔を覚えていますか
エルクの呼び声(elk=ヘラジカ)
メルヘン売りの金魚たち
私の心に穴を空けたキツツキ
ドーナツ・ノヨーナ・レコード

リゲル、お前がまた笑うために
君は天使になれる人
/リゲル

優しいを目に見える形にしたら
今日船に乗って旅立つ誰かへ
照らす光がまたひとつ
神様、あなたはどうしているの
こころがこもったことを言う
当たり前のことをして生きている
一秒先のことすら考えないで
背骨など要らないと思えるまで
怖がる同じ
思いの放火
大きな声で返事をするよ
慌てて繕った優しい夜
実際至って人らしく振る舞える
よくできましたのシールが欲しい
きみのおいしいを信用している
ミリオンの天使
上を覗きたい/下を仰ぎたい
はじめて台所にひとりで立った日
嘘は薄口
完璧な朝ごはん

誰しもの頭に合う鍋の蓋
冬の蝉
海辺という概念
ぼくの心はビデオテープの形をしている
さよならまでが嘘になれば
オオカミと暮らしている
素敵な日々を送ろう
おりこうさんのミルク
ずっとこころにいたんだ
ずっとこころが傷んだ
鼻歌と三角定規
まったくひとつも優しさじゃない
袖を握っててもいいかい
この手の中の宇宙
エンドロールよまだ来てくれるな
彼の心が推し量れるか
夜を招く窓
些細なことにしなければならない
君たちの間のフェンス

第六感の宇宙都市
海の死骸

雨が止むまで恋人
おかえりエメラルド
ただひとつの星と無限
億分の1の君でいいからほしい
今度こそ自分の意思で生まれて来た
冷たい身体を引き摺りながら
そうして心を手放して
それできみは満足なのね
君の真っ直ぐをすこし歪めて
いつか交わる日が必ず来る
ふたりの算数
さよならを形にしてみたら
おこらんでよね

一か八かの銀河鉄道
幸せの選択肢を増やすこと
あなたの良い子のものさし
どこか国でない場所へ行きたい
死からいちばん遠い星
なんにでもなれる
パンが焼けるまで
毒なしスウプ
ぼくに名前がない理由が分かる
愛よりもずるく賢くなれ

偉い人はたいへんなんだぞ
むかしむか氏

よごとままごと
煤のきらめき
食べても食べてもなくならない君であれ
夜の形をなぞる
愛は欺く
透明の強さ
瞬きの隙間に乞う
嘘つきたちの部屋
孵った卵を見たことがない
みんなみんな時計の奴隷
フォークの影
きみはガラス細工なんかじゃない
裏切りの食卓
涙育ちの葉っぱを添えて
きみが落としていった羽
スウプが冷めるまで
柔らかな布でぼくを磨いて
いらない紐なら切ってしまうか
やさしく育ったよ
月の蓋を閉じて
愛され足りなさい
目覚めの挨拶はやさしさだけ
同じ額縁へおさまりたい
何があっても離さない手をひとつ

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