たくさんの人に移し与えてもこの松明の火は消えないの不思議でしかない
カレットさんへ今日はいつもよりよく光るからどっちが空だか分からなくなります
光の加減で春を感じたい。冬はしばらくおやすみなさい
誰が作ったか知らないものを自然にあったように言う
ひまわり畑の途切れがわたしたちを隔てている
追う背が見えなくなったのは、あなたが遠く先へ行くからではないかもしれない。
ちくしょう、ここも朝に変わっちまった!あいつが夜を盗んで行きやがったんだな!くそったれめ!/星さがしびと
彼は僕の部屋のカーテンをざくざく切ってしまうと、開けた窓から手を伸ばし、夜を取ってカーテンに縫いつけはじめた。夜はだんだん減って行き、やがて窓の外はすっかり朝になった。/夜ぬすびと
この手紙が完成することはない。だから永遠に続くというわけでもない。
海の深さを知らずとも、真珠の輝きは知るだろう
眠るきみに緑の冠を載せて、その安らかな眠りを守りたい
出会うべきでないと出会ってから知らせるのはどうして
あなたは軽々とわたしの心へ踏み込んで来て、引き出しの三段目に自分の名前を書いた。
良い林檎は君の手が掴んだのだ。君じゃなくてね
出来損ないの光だけを集めてつくった絵の具
あの時僕がいなくてもきっと何の問題もなくどうにかなったんだろうって思うんだよ/思うんだけど
君がかたくなに僕を憎むのにも正しい理由があるんだろうね。
僕たちはこんなに違っていて少しも似ていない。それなのにおなじ星を目指している。今だけはおなじ汽車に乗っている。/次の駅でまた会おうね
ぼくを逆さまに振って溢れ落ちてくるものが答え/よく見ててよ
名前も知らない誰かが僕を薄っぺらく感じたとして、なら別にそれでいいさ。
あなたがわたしの規則であり、常識であり、例えであり、これまでのすべてであったこと。これからの総てであること。
笑いたいときに笑うんだから、困ったことになってから困りたい
いま少しだけ傷付けて、君の未来を守りたかった
心が目に見えるように、君は寒いこの日を選んだんだろうね。そういえば僕たちはもう大人で、小さい頃より簡単に離れられるようになったんだ。
銀河みたいな朝だったね。あんなに透明だったのに、僕たちはたった二人きりでさ。
君のはかりしれない眼差しが僕を引き込んで逃がさないんだよ
私の嘘には悪意しかありません。どうぞお気を付けて。
ここに誰もいなくなったとして、私は変わらず存在し続けるけど、きっと寂しくはないでしょう。
愛しい子たちよ、私は忘れない。この地に流れた多くの血や汗や涙。この地で起こった全てのできごと。この地に、私に望まれて生まれて来た全ての命を。
地球はこんなに丸いんだから簡単にすくえるでしょう
君の近くで星になりたい。ひとつの星座にしてもらいたいんだ。/許してくれる?
君を好きでいることで起こるすべてのことが怖いよ
好きも嫌いも楽しいもダメも、世界を楽しくするおまけみたいなもんなのに、ぼくらどうして全然上手に使えない
きみ、そんな冷たいところで、そんな暗いところで、ひとりきりで大丈夫なの。ぼくを呼ばなくても大丈夫なの。
数あるうちのひとつを無駄だとは思いたくない
ぼくが住む街には、君の好きな星がよく見える夜があります。ただ、隣に君がいないだけです。ここはとてもいいところです。あたたかくて、静かでやさしい。でも隣に君がいてくれたなら、ぼくはどこでもしあわせです。
君にはずっとぼくにしか分からない理由で好かれていてほしい
失敗はいつだって君を傷付ける。君を肯定する。
だから言ったでしょう。みんなみんな慰めてほしがりなんだってば
照れずにデートに誘えるようになったらの話
お前がかわいいこととお前が今恋してることはまったく関係ない
消えずに近付いている。何でもない何かが。何でもいい何かが。
想いは恐ろしく、いっそおそろしいほど強く
お互い遠くの世界ですっかりかたちを変えてすれ違おうよ
そうじゃない。あなたが何をしてもあの人はあなたを嫌うだけだ
本当は夢を見て良い生き物なんていないのではないか
空っぽのからだで君を救えるはずがないのに
接点を見つけて柔くなるような関係じゃない
僕たちは細胞のひとつひとつから絡まってる
バツとマルだけで成り立つ世界じゃないから
君の笑顔が怖ろしい。君の手が怖ろしい。これ以上ぼくを幸せへ近付けないで。それが出来ないならずっと抱き締めていて。離さないで。
水の中で息ができないのは長くいると帰りたくなくなってしまうから
あなたの辛さとわたしの辛さと何の関係があるんだ
お前が知らないことを口にしようとは思わない
自分の気持ちに鍵を掛けたっていい、あとで嘘にしてしまうよりずっと
最近の私たちは大切なものを大切にし過ぎている
いつまでもここにいて。学ばないで。知らないで。見つけないで。聞かないで。歩かないで。応えないで。そのドアから手をはなして。
ここはとても良いところだ。君がいないだけだ
あなたの白いシャツはみんな袖が汚れているね
ラーメン的観点から見る学生の懐事情について
ぼくの痛みなんてぼくの悲しみなんてきみにひとつも伝わらないといい
君がこれからやろうとしていることは良いことだよと教えてあげたい
おれが耐えられない苦しみを、お前はどうしたって平気だろう
君について書かれたビラを配る仕事がしたい
えらい人が退屈と呼ぶアリンコの精いっぱい