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「へ、兵太夫先輩よくないですね、後輩イジメは!」
「大丈夫。愛の鞭だから」
「その鞭トゲついてませんか?というか愛って似合わな、ッ」
「え?何だって」
自分でえらいこと言ってしまったと気付き口をパチンと抑えたけど、遅すぎだからね。
今度は逃げられる前に手を掴んで阻止した。
「いけない口にはお仕置きしなきゃね、名前ちゃん」
「いらないですいらないです!わああ三治郎先輩助けてぇぇ!」
「三治郎ならむしろ君にとっては敵だよ」
「じゃあっじゃあ…庄左ヱ門せんぱい!」
「庄ちゃんなら今呼び出され中」
希望の種を植えるたび抜かれる様子がおかしくてつい忍び笑い。
これで少しは大人しくなるかと思ったが、「あ」と呟き何かを思いついた感じで名前ちゃんは僕を見上げてきた。
「…えーと…兵太夫先輩…見逃して下さい?」
「………………」
あ、なんかもう、ダメだ。
僕は周りに人が居ないのを確認すると名前ちゃんの宿題を取り上げる。
了承したのかと彼女の顔色が明るくなった。
…まぁ現実そんなに甘くないけどね。
「ざーんねん。
見逃しても良いけど…有料だよ」
瞳を見つめて近付くと彼女が硬直する。宿題で僕達の顔を隠して、
…さあ、どんな反応をしてくれるのかな。
後輩
「へ、兵太夫せんぱ、」
「ああ、やっぱり真っ赤だ」
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故暮っちありがとうございます!!!てか!兵ちゃんの後輩とかなんて素敵過ぎる設定!彼に愛の鞭で叩かれるとか…本望です^p^
故暮っち本当にありがとう!!是非これからも仲良くしてください^^!
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