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はた、と目が覚めた。


午前3時



枕に顔を埋めながら目だけで周りを見渡すと、カーテンから、満月の光が微かに覗いているのが分かるくらいまだまだ夜は開けていない。無意識に手探りで携帯を開けて掴むと、そこには03:12なんて表示されていた。

…まだまだ寝れるじゃん。

とまた目を閉じても、なんだか眠れない。寝たい。携帯いじれば目が疲れて寝れるかな、と適当にデータフォルダを見る。


鍵付きフォルダは、彼女であるあいつとの写真…むしろあいつでいっぱいだった。我ながらきもいかも、なんて思いながら写真を見ていると、あいつの笑顔につられて笑ってしまう。…おれきもいなあ。




「丸井くん」



ああ、早く会いたい。いま何してるかな――――寝てるか。


瞳をゆっくり閉じると、あいつの笑った顔が浮かぶ。しょうがないなあって言って、はにかみながら俺の我が儘を聞いてくれる優しい微笑み。


大好きだよ。



素直になれないけど、だけど大好きなんだ。困らせて頭ん中俺だけにしたいくらい、大好きなんだ。こんなこといったら笑うだろうか。




君を想う






…ああ、一人の夜はどうしても少し感傷的になってしまうなあ。恥ずかしい。


ぽす、と携帯を枕元に置いて、暗闇の中で少しずつ呼吸を整えていく。







早く会いたい。






午前3時、君を想う



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