祖父の部屋で一枚の手紙を見つけた。ちょっと、いや、かなり古い、だけど淡い春色の便箋。可愛らしい文字で、祖父の名前が綴ってあった。どきどきしながら手紙を取り出し、開けると、ところどころ滲んでいで見づらいが、ちゃんと読めるようだ。拝啓 春らしい暖かな風が吹くこのごろ、あなたは元気でいるでしょうか。さて、このたび私は筆を取ったのは、他ならぬあなたに伝えたいことがあったからです――― 第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!テーマ「人外ファンタジー」 - ナノ -