そうしているうちに、学校には6時45分くらいには着く。朝練は7時からだから、このくらいがちょうどいい。

自転車を駐輪場に置いていると、横から「おはようございます」と声を掛けられる。顔を上げるとそこには柳生が同じように自転車の前輪をストッパーに嵌めていた。「おはようさん」と返事をして、ラケットバックを背負い直すと、すでに自転車を置き終わった柳生の隣に並んで歩きだした。



「今日も寄ってきたんですか?」
「ああ、まあな」
「でしょうね」
「は?どう、」
「あ、もう幸村くんもいますね」

どういう意味、と聞く前にコートに着いてしまった。
―――まあ、いいか
とにかく部長がすでに着いているわけだから、急がなくてはいけない。俺と柳生は二人で無意識ながらも、同時に走りはじめた。



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