■ お巡りさん、こっちです。
※跡部と日吉女体化
「パンツがなくなった……って、どういうことですか?」
今にも泣きそうな顔で跡部さんがやってきたかと思えば、突然パンツがなくなったと言われた。
話を聞くところによれば水泳の授業が終わった後に着替えていたところ、パンツが忽然と姿を消していたそうで。
「嫌がらせにしては悪質ですね……」
跡部さんはしきりにスカートの裾を引っ張りながら終始そわそわとしている。まあパンツをはいていないわけだから当たり前か。悪戯に風でも吹いたら一発アウト、というわけだ。
「とにかく保健室行きましょう、確かパンツの貸し出ししてるはずですから」
本来なら生理のときに利用するものだが、今は致し方ない。
そうして跡部さんと共に保健室にきたまではよかった。
「ない…ですか?」
「ごめんねぇ…ちょうどきらしてて……」
本格的にあとがなくなってしまった。
「とにかく走ったりせずにいたらきっと大丈夫ですよ!」
「……すまないな、ここまできてもらったのに……」
「気にしないでください。それじゃあ俺、教室戻りますね」
「じゃあな」
「お先に失礼します」
ぺこりと頭を下げて日吉は走り去っていった。
いつもと違う下半身の違和感に眉をひそめながら跡部はさっさと帰ることにした。
帰り道で苦難したのは言うまでもない。
「こ、これが景ちゃんのパンツ……っ」
伊達眼鏡の奥の目をすっと細めて、変態、もとい忍足は口元をゆるめた。
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2012/7/13
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