■ 揺れる、揺れる
※柳生女体化
優等生らしい膝下の白の靴下。
世の女子高生はお洒落なニーソやらハイソックスをはいているというのに柳生は校則を遵守して頑なにこのスタイルを崩さない。
仁王はそれが気に食わなかった。
「なんで柳生は白いソックスばっかはいとるの?」
「なんでって…私が何をはこうと私の勝手でしょう」
「黒とかはかんの?」
「別に、家に白のソックスがあるからはいているだけなので黒いものがあればそれもはきますよ」
「じゃあ黒いやつ今度あげるき、それはきんしゃい」
「……別に私は構いませんけど、」
後日言葉通りに仁王は柳生に黒のニーソを十足分を渡し、柳生は戸惑いつつもそれを受け取った。
「柳生にニーソあげたんだってね」
「おぅ幸村。そうじゃけど、誰から聞いたんそんな話」
「柳生本人からだよ。急に仁王から靴下もらった―って。誕生日でもないのに変だって不思議がってたよ」
幸村はそこまで言って仁王の方に向き直る。
「仁王がなんで柳生にニーソを進呈したのかあててあげようか」
「……なん?」
「好みの絶対領域にしたかったんだろう、仁王の」
「さっすが。御名答じゃ」
「ほんっと仁王ってそういうとこ変態くさいよね―」
「余計なお世話じゃき」
「まぁ双方利益しかないんだから俺は構わないと思うけどね」
そう言った幸村があ、と何かに気付いて仁王は後ろを振り向く。
すると柳生の姿があって、仁王は思わず笑みを浮かべた。
揺れる、揺れる
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2012/5/27
御題は邂逅と輪廻様より
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