王国主が館長室から出てきたところに鉢合わせしたようです。



「あ、こんにちはイサナさん」

「あぁ。」

「?…元気ないですね?そーいえば、さっき新入りさんの名前さんが報告書を持って行ったと思いましたが、会いましたか?」

「あぁ…少し外へ出てくる」

「……?いってらっしゃいませ」

「どーした?」

「サカマタさん!なんかイサナさん元気ないですよね」

「ん?あぁ、散々言われたからな」

「えー?!あの新入りさん中々恐いもの知らずですね…名前さん見かけに寄らずやるタイプ…」

「くくく、でら面白かったぞ。直接言われたわけじゃないがな」

「??」

「ここを買い取った館長と今の館長が別人だと思っているらしい。」

「……あぁ。それはまた…」

「くくく、あいつも人間だな。居づらくなったんだろう」

「それはまぁ、なんて言うか……ざまぁ」

「……。」





王国主とそうだ、丑三ッ刻に行こう主の飼育員同士が出会ったようです



「あ、こんにちは。資料渡せましたか?」

「はい!それにしても、ほんと出来た館長さんですよね」

「へ?!ははははい、そーですね!」

「??経営の傾いた水族館もすぐに立て直しましたし、色々細かく資料にわかりやすく纏めて下さって…そういえば、先輩はここを突然買収した金持ちのボンボンを知ってるんですよね」

「?!ええまぁ…」

「先輩はここが金持ちに買収されてから働き出したんですよね?今の館長さんとは雲泥の差の人なんでしょうね!突然クビにされた身としては一度ぶん殴ってやりたいくらいですよ」

「ははは、はははははは、そうですね…結構傲慢な方ですよ」

「でしょうね!あぁ本当に思い出すだけで腹立たしい」

「ははは、はは…あ、サカマタさん。館長も戻られたんですね」

「ささささサカマタさんっお、おおかえりなさいっ」

「相変わらず良い反応だな」

「サカマタさんじゃないですけど、館長も人間なんですねー。お陰様で私も胃が痛いです」

「……。」

「あれでしたら相談乗りますよ?」

「くくく、でらニヤケてるぞ」

「サカマタさんもニヤケてますよ。新入りさん弄りも、ほどほどにして下さい」












 「林檎スニーカー」の凡子さんに頂きました。夢のコラボにどきどきです。
 水族館主がボンボン=館長と気付いたら、可哀想なことになるのだろうと思います。主に館長が。そしてその様子を笑いながら王国主さんが見ている、と。
 凡子さん、素敵な共演夢をありがとうございました!

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