memo simple is the best! ::デセール主とマツブサとポフレ ポケモン用のデザートだと言って渡したのだが、マツブサは先ほどから手に取って見たり、匂いを嗅いでみたり、ひっくり返して見てみたりと忙しない。どうやら見た目の通り、学者肌の男らしかった。しかしながら以前何の仕事をしているのかと尋ねた際は、自然を守る仕事だと言われたので、人は見掛けに寄らないものだ。 ホウエンの事情に疎い○は、マグマ団のことを知らなかったし、仮に知っていたとしても、自然保護団体だと信じ込んだに違いなかった。 「私が子供の時分は、ポケモン用の菓子など考えにも及ばなかったが……確かに、ポケモンとて旨いものを食べたいと思うだろうな」 マツブサの手の動きに合わせ、頭を左へ右へと揺らしていたバクーダだが、マツブサがポフレを放ると器用にキャッチしてみせた。美味しそうに食べているバクーダに、マツブサ自身もいくらか表情を柔らかにしている。 「……今なら一箱千円で」 「キミ、コガネの出身だったかね」 エンジュですよと○が笑うと、マツブサは呆れているのか苦笑を漏らし、頂こうかと口にした。 back ×
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