memo simple is the best! ::デセール主とザクロとご近所さん マツバは困惑していた。確かに、いつか「こういう日」が来るのではないかと思っていた。可愛らしい年下の幼馴染が、自分の知らない男を連れてくるのではないかと。思っていたし、解っていた。――しかし、これは予想外だ。 「コニチワ、ワタシ、ザクロという……マス!」 満面の笑みで自分の手を握り、ぶんぶんと上下に振る黒人の男。マツバはザクロと名乗った○の恋人を見上げながら、始終愛想笑いを張り付けていた。 外国人で、自分よりも背が高く、しかもカロス地方のジムリーダー。あとテンションがやたら高い。これは、予想していなかった。 その事をミナキに話したところ、「○が恋人か……もうそんな歳なんだな」と年寄り臭い台詞を呟き、やがて「祝福してやるのが私達の役目だぜ」と半ば呆れたように言った。ついでに、ミナキに言わせれば国際交流は勢いが大事だぜ!との事だった。人の気も知らないで。 back ×
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