memo
simple is the best!


::わたふこ主と童帝とポッキー

「うわーベター!」
「ビーベターベスト……」
「○さん芸がないよ。ポッキーの日だからポッキー食べてるとか。僕の期待を悪い意味で裏切らない人だよね。というか○さんZ市までは電車なんじゃなかった? 何でこんな所歩いてんの?」
「定期落として。財布はあるけど電車賃足りなくて。まあ歩いて帰れないこともないかなって」
「本当に悪い意味で期待を裏切らないね」
「小学生からの可哀想な物を見るような視線。傷付く」

「○さんは世間に踊らされるような人だったんだね。そうしてお菓子会社の思惑に嵌っていくんだ。どうせ普段はキットカットだったりカールだったりを食べてたりするんでしょ」
「童帝さん、お菓子会社に何か恨みでもあるの」
「僕の気に入ってた巨大ぺろぺろキャンデーを廃止したことは絶対にゆるさない」
「どちらかというと世間に恨みがあるのか……」
 それからもきゃんきゃんと喚き立てる彼の口にポッキーを突っ込めば、童帝は大人しくポリポリとポッキーを食べ始めた。しかし手で受け取ろうとしないものだから、結局彼が丸々一本食べ終える間、ずっと○が持っていてやらなければならなかった。美味しいかと尋ねれば、物足りないと不満げに呟かれた。家に帰ってから食べようと思っていた残りの一袋は、彼に強奪されることとなった。
 

2013.11.11 (Mon) 14:52
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