memo simple is the best! ::わたふこ主と童帝とポッキー 「うわーベター!」 「ビーベターベスト……」 「○さん芸がないよ。ポッキーの日だからポッキー食べてるとか。僕の期待を悪い意味で裏切らない人だよね。というか○さんZ市までは電車なんじゃなかった? 何でこんな所歩いてんの?」 「定期落として。財布はあるけど電車賃足りなくて。まあ歩いて帰れないこともないかなって」 「本当に悪い意味で期待を裏切らないね」 「小学生からの可哀想な物を見るような視線。傷付く」 「○さんは世間に踊らされるような人だったんだね。そうしてお菓子会社の思惑に嵌っていくんだ。どうせ普段はキットカットだったりカールだったりを食べてたりするんでしょ」 「童帝さん、お菓子会社に何か恨みでもあるの」 「僕の気に入ってた巨大ぺろぺろキャンデーを廃止したことは絶対にゆるさない」 「どちらかというと世間に恨みがあるのか……」 それからもきゃんきゃんと喚き立てる彼の口にポッキーを突っ込めば、童帝は大人しくポリポリとポッキーを食べ始めた。しかし手で受け取ろうとしないものだから、結局彼が丸々一本食べ終える間、ずっと○が持っていてやらなければならなかった。美味しいかと尋ねれば、物足りないと不満げに呟かれた。家に帰ってから食べようと思っていた残りの一袋は、彼に強奪されることとなった。 back ×
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