memo
simple is the best!


::ZBK主とソニックと仕事の話

 ふうっと、何かが「浮く」ような感覚に襲われた。そのままパチリと目を開け、上半身を起こす。太陽の光が眩しかった。周りを見回せば、同僚が何か信じられないようなものを見るような目で○を見ていた。
「あー……どうもおはようございます」
「貴様、何故生きている?」

 いつの間にか、全て片付いていたようだった。ゼニールの暗殺に差し向けられた殺し屋は皆地に伏している。どうも新しい同僚はよほど腕が立つらしい。
「致命傷を負っていた筈だが」
「えーと、簡単に言うと私不死身なんです」
「ハァ?」
 ○は自分の体質について、かいつまんで説明した。自分が某研究者の実験体で不死身なこと、ゼニールにはその体質を利用して身代わりとして雇われていることなど。同僚――音速のソニックは鼻に皺を寄せ、訝しげに○を見詰めていた。「信じられん」
「んー、まあそうで――っ」
 声が出なくなった。首に激しい痛みが走っている。断ち切られた頸動脈から血が噴き出し、辺りを赤く染め上げた。

 咽込んでいると、ソニックが至極不思議そうな声で「信じられん」と呟いた。声帯がまだ治らず、喉元を手で押さえたまま睨み付ければ、彼は首を傾げてみせにこやかに笑った。「化け物か貴様」
 彼の声を聞き終わるか終らないかの内に、○の胸にクナイが三本突き刺さった。やばいこれもう一回死ぬ。
「心配するな。お前は俺が必ず殺してやる」



※殺せませんでした
「こんなに続け様に死んだの久しぶり……」
「武器が使い物にならなくなったんだがどうしてくれる」
「えっそれ私のせいなんですか」
 

2013.08.19 (Mon) 21:30
連載番外365|comment(0)

back


prevtopnext

×