memo simple is the best! ::水族館主と一角と距離感 「○殿、例の企画の件なんだが」 「何でしょう」 「どうにも解らぬ所があって。何故人間が一緒だと受けが良いのだろうか。サカマタ殿一人でも充分事足りると思うのだが」 「うーん……やはり芸の幅が広がるからでしょうね。人間だけでは出来ない事を動物と共にやってみせるのが、重要なんじゃないかと」 「ふむ……そういうものだろうか。では、他の者も調教師と共に芸をした方が良いだろうか」 「どうでしょう、難しいですね。全部が全部そういう形をとっても飽きるでしょうし。ああ、ここじゃ今までなかったから受けている、という節もあると思いますよ−−まあ……何にせよ人間のスタッフ他に居ませんからね」 「○殿」 「ははは。死にますよ?」 「それは困るな」 「おい、シャチよ」 「俺の名前はサカマタだが?」 「チッ……サカマタ、あの二人、近過ぎやしないか。何故ああも横に居る」 「どの二人だ」 「飼育員と一角だ」 「別に普通だろう。あいつらは飼育員と飼育動物なのだし」 「それはそうだが」 「−−俺も混ざってくるか」 「…………潰すぞ」 back ×
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