memo
simple is the best!


::うそつか主とシリウス、四巻にて

「おい、今日ハリーと会ったぞ」
「君……おはようの挨拶くらい……」
「おはよう」
「うん。おはよう。それで、何だい、ハリーと会ったって?」
「ああ。どうもこの三大魔法学校対抗試合はきな臭い。私も色々と探ってはいるんだが」
「犬みたいに嗅ぎまわっているわけだね」
「何だ、怒っているのか?」
「いや? ただ僕だってハリーに会いたいと思っただけさ」
「お前、いつも寝ているじゃないか。起きていたら良かったのに」
「前日にいきなり言われて、はいそうですかと起きていられるわけないだろ。それに下だって片付けていないし」
「何だ? 徹夜――徹昼か……?――が堪えるのか? 年だな、○」
「同い年のくせによく言うよ」
「ははは」
「しかしハリーか……。去年一度会ったきりだけれど、どうだったい? 元気そうだった?」
「おい、待て、聞いていないぞ」
「何が?」
「去年いつハリーに会ったんだ」
「君が吸魂鬼から逃げ回っている時だよ、シリウス」
 

2013.06.10 (Mon) 11:01
連載番外365|comment(0)

back


prevtopnext

×