十一
「何だ、もうイッたのか?早いな。」
含み笑いを浮かべつつ、元親はポケットから何かを取り出した。
それは政宗が、“もうすぐ使用期限がくるからやる。”と言って渡してきた避妊具である。
ピリッ、と、袋を裂き、脱力して動けない元就に見せ付ける様に、ゆっくりと自身へと被せていく。
そして、元就の脚を開かせて、陰門を露にし、雁首で二、三度陰核を擦る。
「はぁ…ん…。」
思わず洩れた甘い吐息に、元就自身が驚き慌てて口を塞ぐが、元親はそれには構わず、一気に元就の胎内へ陰茎を挿し込んだ。
「ひあっ…!」
「はっ!思ったより簡単に入ったな。まあ、こんだけ濡れてりゃあ当然か。」
態と小馬鹿にした物言いをして、元就の自尊心を折ってやる。
「すっげー、ぬるぬるしてる…。お前の中、気持ち良いな。」
「うる…さ、…黙…んう!」
元親は、先程から可愛いげの無い言葉しか乗せない口を無理矢理自分の口で塞ぐ。
「!!」
その瞬間、唇に鋭い痛みが走った。驚いて元就を見ると、彼女の唇に僅かだが、血が付いている。どうやら、噛み付かれた様だ。口内が錆臭い。
「可愛い事するじゃねーか…。」
元親は素早く首の後ろから右手を回し、肩を掴んで腰を一息に突き上げた。
「ひあっ…!!」
不意を突かれた元就は、思わず声を洩らす。
そして、左手で元就の膝を外側に押し広げる。
「ほら、こうしたら奥まで届くだろ?」
元就の耳孔に舌を挿し入れながら、元親は甘く囁き何度も突き上げを繰り返した。
「あっ!ああっ!やめっ…動く…な…。」
元就は、そう制止の言葉を口にするが、感じ始めてきたらしく、無意識に自ら腰を揺らしている。
「はっ…ああっ!あぅっ…!」
元親の突き上げに返す声にも艶が出てきた。
「やぁ…ん?」
後、もう少しで絶頂に届くかという所で、何故か元親の動きが止まった。
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