裏黒 | ナノ



数分後、元就の家へ着き、元親はそのまま元就の部屋へと直行した。

そして、部屋に入るや否やベッドに元就を引き倒して、無理矢理上から押さえ付ける。

「元親…!何を…!?」

「お前、強い奴を支配したいんだろ?」

元就の抗議の声に被せて、元親が問う。

「…強い?」

そう、確かに元就は“弱い者を嬲ってもつまらぬ。”と言った。

幼い頃からのあの行動は、“生き物を壊して楽しむ”のでは無く、“己の力を誇示して支配したい”という意味だったのだ。

「なら、俺位は軽く往なさないとなあ。」

元親はそう言って、元就の首筋に顔を埋め、舌で舐め上げた。

「うっ…!」

驚きでなのか、恐怖からなのか、元就の身体が強張る。

元親は、首筋に顔を埋めたまま、左手で元就の胸を弄りだした。

「柔らけえなあ…。」

昨日衣替えをしたばかりの、夏服のブラウスの裾から手を差し入れ、ブラを押し上げて直に揉む。

「やっ…!」

固くなり出した突起を指で摘まみ、重点的に捏ね回す。

「あっ…やめ、元親…!」

元親の腕から逃れる為、元就は必死に押し退けようと腕を突っ張るが、相手はびくともしない。

「そんな力じゃ、止めさせられないぜ?」

「くっ…。」

口角を上げ、小馬鹿にした様子で元親が言うと、元就は悔しそうな顔を見せた。

「あっ…、やっ…!」

元親の左手は、休む事無く元就の乳房を弄り続けている。そして、元親は一気にブラウスを捲り上げた。

「!元親…!」

驚いた元就は、慌ててブラウスを元に戻そうとしたが。

「あうっ…!」

元親に膝小僧で股座を押し上げられ、一瞬気がそがれてしまった。

その隙を付いて、元親が胸元に顔を埋め、舌を這わす。

「あっ…ん!や、あ…。」

「嫌?嘘つくなよ。」

そう言って、元就の股座に当てた膝を左右に動かした。

「んあっ…!」

布越しに、湿り気を感じる。

「濡れてきてるクセに。」

「う…るさ…っ、やめ…!」

「やめて欲しけりゃ、力付くで来いよ。」

元親はそう言って、元就の拒絶の言葉を一蹴した。

『あーあ。』

元就が睨み付けてくる。

『初めては、うんと優しくしてやろうと思ってたのにな…。』

その憎しみに近い視線を受け止めながら、元親は自嘲する様な薄笑いを浮かべた。

- 10/14 -

[*前] | [次#]
しおり


トップへ
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -