裏黒 | ナノ



「ぅん…あふ…」

口内を、自分の舌と元親の舌が忙しなく蠢き合う。

「あっ…!」

政宗に耳朶を甘噛みされ、完骨(ミミセセ)を舌でなぞられる。

「あ…ああっ…!んっ…!」

そして、耳の穴に舌が入り込み弄られ、思わず上擦った声を上げた。

すると、元親が尻臀(シリタブ)を持ち上げて、政宗に凭れさせる。

尻が浮き、背中だけで政宗の胸板に寄り掛かる形になり、少々腰が辛い。

なので、自然と上半身を捻り、上肢を政宗の肩に掛ける。

「元親?」

「今度は、気持ち良くしてやるから…。」

そう言って、元親は腰を押し進めてきた。

ズブ…。

「あ…。」

体勢のせいで、自分の陰門に元親の陰茎が入って行くのが見える。

「うあっ…!」

「ほら…。もう少し力抜かないとキツいぜ…。」

政宗が肩を抱き、元就の緊張を和らげる為にか、優しく耳を撫でながら囁く。

元就は、何とか力を抜こうと、ゆっくりと深呼吸を繰り返してみる。

すると、徐々に力が抜けていき、手が政宗の肩から離れて俯せの体勢になった。


と、なると当然、元親に後ろから突かれる。

「あっ!あっ!痛っ…い!も…ちかぁ…!」

最初に入れられた時よりは幾分かはマシだが、やはり痛さは伴う。

「悪い…。もう少し我慢してくれ…。」

元親は更に奥を突いてきた。

「うあっ…!」

政宗の膝に手を置き、衝撃に堪えていると、顎を捉えられ顔を持ち上げられる。

熱っぽい表情を見せ、政宗は徐に自分のズボンのファスナーを下ろす。顔に添えられた親指は、元就の唇をなぞっていた。

「ナリ…。こっちの初めては、俺が貰うぜ…。」

間近で見るソレは、思っていたよりもグロテスクな様相をしていた。

元就は恐る恐るソレに手を伸ばして、軽く掴む。

「うっ!うんっ…!」

後ろから元親に突かれながらも、口淫のやり方を思い出そうとする。

『確か…下から上に…。』

あの時、慶次に屋上で聞いた手順を施す。

「ん…ふぅ。」

陰嚢を柔らかく揉み、陰茎をなぞるように舌を這わす。

『ここから…。』

次の行為に移ろうとした時。

「ナリ…。forgive me.」


『え?許せって?』

政宗の言葉に顔を上げた途端、後頭部を掴まれて口内に陰茎を突き入れられた。

「んぐっ…!」

一気に喉奥まで侵入してくるソレに噎せ返りそうになるが、必死に耐える。

「ナリの中…すげえ温っけえ…。」

そう言って、政宗は挿入を繰り返す。

「んっ!んむっ…!」

後ろから元親が腰を打ち付けてくる。

前後から挟まれ、激しく突かれて、身体が押し潰されそうだ。

「んあっ!うっ…!」

「tut!やばっ…!」

政宗が舌打ちをし、元就の口内から陰茎を引き出そうとするが…。

「ンっ!」

しかし、同時に後ろから元親に一層強く突き上げられ、身体が押し出される。

結果、政宗の陰茎は喉元まで入り込んでしまった。

「ぐ…!んンっ…!?」

生温い感触が喉を通り、漂白剤の匂いが鼻を抜ける。

噎せそうになった時、元就を穿っていた楔が両方抜けた。

「うっ…こほっ…。」

口の端から、飲み損ねた精液が漏れる。

「悪い。ナリ…。」

政宗が、元就の口許から漏れた精液を拭いながら詫びてきた。


それに対して、緩く首を横に振る。

元親の方を見ると、自身からゴムを外して捨てていた。


『……。終わったのか?』

そう思うと、途端に自分の身なりが気になり出す。

着衣の乱れは仕方無いが、身体中汗にまみれていて気持ちが悪い。

『取り敢えず浴室に…。』

そう思って立ち上がろうとしたら、元親に腕を掴まれて引き戻された。

「何だ?元親。」

「まだ、終わりじゃないぜ。」

「え?」

元就は予想外の台詞に戸惑う。

「お前、イッて無いだろ?」

そう言い、女陰に指を入れてきた。

「!なっ…!?」

「まだいけるな…。」

中を掻き回され、再び其処が濡れそぼつ。

「っ…!も…ちか?」

再度身体が熱を帯び、次第に息が荒くなる。

「言ったろ?“気持ち良くしてやる”って…。なあ?政宗。」

「definitely.夜はまだ長いぜ…?ナリ…。」

そうして又、二人に挟まれ抱き締められた。

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