五
元就は数回身体を震わせて絶頂を迎えた事を示し、その後脱力した。
「はぁ…うン…チカ?」
絶頂の余韻に浸りながら、元親を見上げてくる。
「…!」
その欲情を含んだ顔を見て、元親は無意識に喉を鳴らした。
「クソッ…!」
予め用意していた避妊具を素早く着け、元就の脚を持ち上げてその間に身を割り込ませた。
「!…チカ!?」
驚いた元就が身を起こそうとしたと同時に、元親は腰を進め膣内に自身の分身を埋め込まんと宛がう。
「くっ…」
だが中々上手く入らない。
「…俺じゃ嫌なのかよ…!」
まるで拒まれているかの反応に、元親は苛立ちを隠せずにいた。
「チカ?」
その元親の微かな呟きの意味が分からず、元就は只見上げる。
ズッ…
漸く侵入する事が出来、元親は徐々に腰を押し進めた。
「…っキツ…。」
元就の膣内は、元親が思っていたよりかなり狭くキツいものだった。
「うっ…た…いっ…痛い!」
目尻に涙を溜め、元就が訴えてくる。
「チカ…痛…い…!」
余りにも辛そうなので、何とか奥まで入れた分身を途中迄抜いてみると、愛液に血が混ざっていた。
「…え?」
それを見た途端、元親の思考が混乱する。そして出した答えは…、
「…元就…生理になったとか?」
それでなかったら何処か裂けたか位しか元親は考え付かなかった。
だが、
「は、初めてだからに決まっているだろう!!」
顔を真っ赤にした元就の叫びに、どちらもハズレだと知る。
「え?だってお前…」
そこで元親は、昨日知り合いに聞いた話を元就に教えた。
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