裏黒 | ナノ



窓から射し込んでくる日の光に照らされながら、二人の淫靡な行為は続いている。

ピチャ…ピチャ…ヂュ!

「ふぅ…ん…ぁうっ…ぃっ!たぁ…」

先程から胸を舐められては不意に乳房を強く吸われ、というパターンを繰り返されている。元就が、ふと自分の胸元を見ると赤い花弁が幾つも散らばっていた。

消えるのには時間が掛かりそうだ。と明後日の方向に思考を巡らせていたら、プリーツのスカートの中に元親の手が侵入して来た。

「え!?やぁ…!!」

気が付いた時には既に遅く、元親の指は布越しに元就の陰核を捉えていた。

軽く撫でられる。

「ゃああっ…!」

それだけなのに、胸に与えられていた快感より、より強い快感が元就を襲う。

「何で…こんな事…。」

元親に強引に唇を奪われた時から感じていた疑問が口に出る。

「…。引き籠ってたらよぅ、こういう事は自分でするんだろ?」

「なっ…!」

その言葉を元就は侮辱されたと捉えて、反射的に元親の左頬を打った。

だが元親は気にもしていない様で、手を止める事無く陰核を攻めてくる。

「ああっ…!やぁ…!」

其処を捏ね回される度、元就に擽ったい様なむず痒い様な感覚が背筋を震わす。

「あっ!はぁ…ン…やぁ…!」

口から出るのは抑揚の無い喘ぎばかりになってきた時、不意に元親が問い掛けてきた。

「なぁ、いっつも一人でするとき…誰を想像してヤってんの?」

「あっ…ひ、一人でなんて…ゃあん!」

すると元親はショーツの中に手を入れて脱がし、直に陰部に触れ、溢れ出した蜜を掬い取り陰核に擦り付けてきた。

「…っ!!あっ!やぁああっ…!」

リアルに元親の指の感触を感じ、元就は恥ずかしさから脚を閉じようとしたが、空いた方の手で片脚を押さえられ結果、恥部を晒す羽目になった。

「ヤって無いって言うんなら、此処、こんなに大粒な訳無いだろ?」

そう言って指の動きを早くする。

「あんっ!ああっ…!そんなっ…早…くっ動かすな…やぁ…ン!」

「なぁ、何時も誰を想像してんだ?」

相手は同じ質問を繰り返してくるが、元就には答える余裕が無かった。

そして口に出たのは、

「ああん…!…カ…チカ…!駄目ぇ…!そんなっ…しないで…」


今では呼ばれる事も無くなった、懐かしい名だった。

- 5/8 -

[*前] | [次#]
しおり


トップへ
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -