四
窓から射し込んでくる日の光に照らされながら、二人の淫靡な行為は続いている。
ピチャ…ピチャ…ヂュ!
「ふぅ…ん…ぁうっ…ぃっ!たぁ…」
先程から胸を舐められては不意に乳房を強く吸われ、というパターンを繰り返されている。元就が、ふと自分の胸元を見ると赤い花弁が幾つも散らばっていた。
消えるのには時間が掛かりそうだ。と明後日の方向に思考を巡らせていたら、プリーツのスカートの中に元親の手が侵入して来た。
「え!?やぁ…!!」
気が付いた時には既に遅く、元親の指は布越しに元就の陰核を捉えていた。
軽く撫でられる。
「ゃああっ…!」
それだけなのに、胸に与えられていた快感より、より強い快感が元就を襲う。
「何で…こんな事…。」
元親に強引に唇を奪われた時から感じていた疑問が口に出る。
「…。引き籠ってたらよぅ、こういう事は自分でするんだろ?」
「なっ…!」
その言葉を元就は侮辱されたと捉えて、反射的に元親の左頬を打った。
だが元親は気にもしていない様で、手を止める事無く陰核を攻めてくる。
「ああっ…!やぁ…!」
其処を捏ね回される度、元就に擽ったい様なむず痒い様な感覚が背筋を震わす。
「あっ!はぁ…ン…やぁ…!」
口から出るのは抑揚の無い喘ぎばかりになってきた時、不意に元親が問い掛けてきた。
「なぁ、いっつも一人でするとき…誰を想像してヤってんの?」
「あっ…ひ、一人でなんて…ゃあん!」
すると元親はショーツの中に手を入れて脱がし、直に陰部に触れ、溢れ出した蜜を掬い取り陰核に擦り付けてきた。
「…っ!!あっ!やぁああっ…!」
リアルに元親の指の感触を感じ、元就は恥ずかしさから脚を閉じようとしたが、空いた方の手で片脚を押さえられ結果、恥部を晒す羽目になった。
「ヤって無いって言うんなら、此処、こんなに大粒な訳無いだろ?」
そう言って指の動きを早くする。
「あんっ!ああっ…!そんなっ…早…くっ動かすな…やぁ…ン!」
「なぁ、何時も誰を想像してんだ?」
相手は同じ質問を繰り返してくるが、元就には答える余裕が無かった。
そして口に出たのは、
「ああん…!…カ…チカ…!駄目ぇ…!そんなっ…しないで…」
今では呼ばれる事も無くなった、懐かしい名だった。
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