裏黒 | ナノ



さすが高層マンションの最上階だけあって、窓から見える夜景が綺麗だと、ぼんやりと考える。

中に入った途端、一番奥の部屋の寝室に連れて行かれ、ブレザーを脱がされて学校指定のリボンも外された。

一人で寝るには広いキングサイズのベットの上、後ろから元親に腕を回され、口許に肘裏が当たる。

『…フレグランス?…こういうモノを付けるようになったのか…。』

政宗がブラウスのボタンを外している。

『随分と武骨な手になったな…、昔はもっと華奢だったのに…。』

こんな些細な変化に直ぐに気付く程、2人と接触していなかったのかと、ふと、数年の距離を感じた。


「……!」

ブラウスのボタンを全部外され、下に着ていたキャミソールを捲り上げられる。

「Ah?フロントホックか…。」

そう言って、政宗がホックを外す。

「…着痩せすんだな、結構デカイじゃねーか。」

そう言う元親の視線を感じた。

ぶるっ。

肌が外気に晒されて、寒さに身震いする。


と、

「…怯えんなよ、優しくしてやる。」

「そうだぜナリ。俺達はアンタの事が大切だからな…。」

それを勘違いした2人が、柔らかい言葉を掛けてきた。

『…大切?』

「…ふっ…ん…。」

言葉の意味を考えようとしたが、胸を揉まれて遮られた。

「すっげぇ、綺麗…。」

政宗が、両の乳房を持ち上げながら、円を描くように揉みしだく。

「んっ…!」

左の乳首を口の中に含まれた。

そして、そのまま舌で転がされる。

「んンっ…!」

押し潰される様に弄られ、声が漏れる。

最後に強く吸われながら、口を離された。


「…ふーふー…。」

快感と羞恥で顔が赤くなる。

「!んんっ…!」

そして又、左の乳首を歯と舌で挟まれた。


「なぁ、アイツとこういう事やってんのか?」

乳首を口に含んだまま、問い掛けてくる。


「?」

『アイツ?』

質問の意味が分からなかったが、このような行為は初めてだから、ふるふると首を横に振った。

「…ホントにか?」

そう言って元親が顎を掴んで、唇を重ねてくる。

「…ん。」

口付けされ、舌が口内に入り込む。


「…はっふぅ…」

絡めてきた舌に応え、自分も相手の舌を追うように動かす。

「!」

元親の動きが何故か驚いた様に、一瞬止まる。

だが、次の瞬間には我の後頭部を掴み、更に口付けを深くしてきた。

「んっ…あっふ…、ふぅン…!」

舌が、脳が痺れる。

政宗も胸への愛撫を止めない。

『…何かムズムズする…。』

もぞっ。

堪らず両足の太股を擦り合わす。

「…ん?こっち辛くなってきたか?」

気付いた政宗が、スカートの中に手を入れてきた。

「!!…あっ、やっ…!」

驚いて、思わず政宗に制止の為の手を伸ばす。

だが、その手は元親に止められた。

「…怖いことはしねぇから、大人しくしとけ…。」

「あっ…。」

甘く耳元で囁かれ、それだけで感じてしまう。

そのまま耳朶を甘噛みされ、耳全体を舐め回される。

「あっやっ…。」

ビクッ!

政宗がショーツの上から陰核を撫でてきた。


「布越しでも勃ってるの分かるな…。」

クニクニと、ソコだけに刺激を与えてくる。

「あんっ!あぁ!やっ…ぁ!!」

感じた事の無い強い快感に、只声だけが漏れる。

「おい、政宗。俺にも触らせろ。」

元親が苛ついた様に言う。

「Oh. Sorry.そう怒るなよ、ナリが俺の手で感じてるのが羨ましいか? 」

「うるせーよ。」

「ハイハイ。ほら」

政宗は笑いながら、我の膝裏を持ち上げて、元親の方に陰部を向ける。

「…うっ。」

丁度2人の間に挟まれる形になり、凝視されているのが恥ずかしいのと、胸に膝が付いたくの字の体勢が少々辛い。

「…ホントだ、勃ってるな…。」

クニッ。

「あっ!」

また触られて、快感に悶える。

「気持ち良いか?元就…。」

グニッ!クニッ!

「あっ!あぁんっ!やっ…あっ!んン!」


返事の代わりに嬌声を上げる。

「…すげぇ濡れてるぜ。もう脱がすか…。」

「おう。」

「え?…。」

何を?と聞くまでもなく、ショーツに手を掛けられた。

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