裏黒 | ナノ



弥三郎の白く長い指が、松寿丸の恥丘を開く。其処には、先程弄られたせいで剥き出しになった陰核があった。

「ここ…嫌ですか?」

つん、と優しく撫でる様に強弱をつけながら、ソコを刺激してくる。

「うっ…んン!」

今まで誰にも触れられた事の無い所を弄られ、松寿丸はこの恥辱に歯を噛みしめ、せめて声だけは出さない様にと、与えられる快楽の波に必死に耐える。

「…煽らないで下さいよ」

ぼそりと、そう呟いて弥三郎は陰核を二本の指で挟み、交互に激しく動かして嬲り出す。

「んっ…!ああぁ!」

その、怒濤の様に押し寄せる快感が大き過ぎて、松寿丸は耐えきれず声を上げた。

「嫌じゃないでしょう?」

弥三郎が、指の動きは止めずに再度問い掛ける。しかし、松寿丸はそれに対して、首を横に振る事しか出来ない。

「おかしいですね、こんなに濡れてるのに」

そう言い、弥三郎は松寿丸の秘部に中指を押し立てる。

すると、ソコはぬぷっと滑った音を出して、そのまま吸い込むかの様に、弥三郎の指の付け根まであっさりと飲み込んだ。

「…っ!?あっ、や…あ…!」

そして弥三郎は、その入れた指を鍵形に曲げ、膣内(なか)のしこりを弄(いじ)り回す。

グチュグチュと湿った音の容量が増していき溢れていく。松寿丸も自分の臀部に生温いモノが伝うのを感じた。

「あっ!も…駄目、出る…!」

松寿丸がそう言ったと同時に、下腹部に溜まった情欲の塊が勢いよく噴き出した。

「うあっ…」

欲情を吐き出した事で力が抜け、松寿丸はぐったりと四肢を放り出し、只、荒い息を繰り返す。

「こんなに、素直に悦べる身体を持っているのに…」

そんな姿を見て、弥三郎は、松寿丸の汗で額に張り付いた髪の毛を梳きながら、

「何故、男の振りを?」

今日、幾度目かの質問をした。

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