四
弥三郎の白く長い指が、松寿丸の恥丘を開く。其処には、先程弄られたせいで剥き出しになった陰核があった。
「ここ…嫌ですか?」
つん、と優しく撫でる様に強弱をつけながら、ソコを刺激してくる。
「うっ…んン!」
今まで誰にも触れられた事の無い所を弄られ、松寿丸はこの恥辱に歯を噛みしめ、せめて声だけは出さない様にと、与えられる快楽の波に必死に耐える。
「…煽らないで下さいよ」
ぼそりと、そう呟いて弥三郎は陰核を二本の指で挟み、交互に激しく動かして嬲り出す。
「んっ…!ああぁ!」
その、怒濤の様に押し寄せる快感が大き過ぎて、松寿丸は耐えきれず声を上げた。
「嫌じゃないでしょう?」
弥三郎が、指の動きは止めずに再度問い掛ける。しかし、松寿丸はそれに対して、首を横に振る事しか出来ない。
「おかしいですね、こんなに濡れてるのに」
そう言い、弥三郎は松寿丸の秘部に中指を押し立てる。
すると、ソコはぬぷっと滑った音を出して、そのまま吸い込むかの様に、弥三郎の指の付け根まであっさりと飲み込んだ。
「…っ!?あっ、や…あ…!」
そして弥三郎は、その入れた指を鍵形に曲げ、膣内(なか)のしこりを弄(いじ)り回す。
グチュグチュと湿った音の容量が増していき溢れていく。松寿丸も自分の臀部に生温いモノが伝うのを感じた。
「あっ!も…駄目、出る…!」
松寿丸がそう言ったと同時に、下腹部に溜まった情欲の塊が勢いよく噴き出した。
「うあっ…」
欲情を吐き出した事で力が抜け、松寿丸はぐったりと四肢を放り出し、只、荒い息を繰り返す。
「こんなに、素直に悦べる身体を持っているのに…」
そんな姿を見て、弥三郎は、松寿丸の汗で額に張り付いた髪の毛を梳きながら、
「何故、男の振りを?」
今日、幾度目かの質問をした。
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