三
床に元就を押し倒し、元親は上から覆い被さった。
邪魔なブレザーは脱がせて机の上に放り投げる。その時、ふわりと何かが落ちたが、元親は気に留める事無く、元就の胸元を弄りだす。元よりブラウスは開(はだ)けていたので、脱がす手間もなく容易に事が運べた。
元就の薄紅色の乳首を口に含み、舌で転がす。
「あっ、あぁ…」
「こういうの、自分じゃ出来ないだろ?」
そう笑いながら元親は、乳首を強く吸い上げてから口を離した。
「コッチも手間がなくていいな」
そう言って、何の前戯もなく、いきなり元就の陰部に中指と薬指を突き入れる。
「ひっ…!」
いきなりの侵入に、元就は小さな悲鳴を上げるが、それだけで大した抵抗は見せない。
「…狭ぇ」
「んっ…はぁ…あ」
元親はある一ヶ所に刺激を与え続けるが、元就は余り感じていない様だ。
「ココが感じる様になれば、かなり楽しめるんだけどな…」
と、軽くぼやいて、“まあ、今は取り敢えず奥からか。”と、元就の脚を持ち上げ、己の肩に乗せた。そして、元就の手を取り、己自身へ触れさせる。
「へぇ…積極的じゃん」
無意識にか、それとも意識してか、元就はソレを緩く握り込んで、数回軽く擦った。
「そんなに早く入れて欲しいのか?」
元親の問い掛けに元就は答えない。
只、ぼんやりと見つめてくるだけだ。
ズリュ…。
「あ…」
その視線に耐えきれず、元親は元就の中へと自身を潜り込ませる。
「あっ、あっ…うぅ…ん…」
そこからの動きは早く、何度も元就の奥へと元親は腰を打ち付けた。
「あっ…痛っ!やっ…ぁ、もっ…ゆっくり…!」
いきなりの激しい動きに付いていけないらしく、辛そうに息を荒らげ、目尻に涙を浮かべて、元就がそう訴えてくる。
しかし、元親が動きを緩める事はなかった。
パタパタと、元就の臀部を伝って淫液が滴り落ちる。その中にはうっすらと血が混ざっていた。
「はっ、やっぱ初めてか」
元親は、元就の陰部に指を入れた時の、狭さと浅さを思い出す。
「ったく、処女がこんな所でオナってんじゃねーよ」
「うあっ…!はぁんっ、や…あっうぅ!」
「だから、俺みたいな奴に襲われるんだ」
容赦無く突き上げてくる元親に翻弄され、元就は段々と限界が近付いてきた。
「あう、うくっぅ…」
絶頂を迎えるに伴って、元就の視線は、二人の結合部分へと移っていく。
元親は避妊具を着けていない。
「気になるか?」
元親が元就の言わんとしている事に気付いて、にやり、と、口角を上げたかと思うと…。
「え…っ!?あっ、やあぁぁ!」
ズンッ!と、殊更力強く腰を進め、そして自身を抜き出す事なく、そのまま元就の胎内へと精を放った。
「あっ…ふぅ…」
腹の奥に当たる初めての感覚に、元就は暫し気を奪われ、そしてそのまま意識を手放した。
そして、あの日以来、元就は元親の欲を吐かせる相手となり、今日に至る。
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