一
窓から射し入る太陽の弱々しい光が、夕暮れを告げていた。
閉めきった教室内には、衣擦れの音と、少し乱れた息遣いが響いている。
校庭から聞こえる喧騒を遠くに聞きながら、毛利元就は背後から自分の乳房を揉み拉いている男に身を任せていた。
窓の間にある角柱に押し付けられ、少々息苦しい。
「う…ん」
胸の突起を摘ままれた事に反応し、堪えていた声が洩れた。
「あ…うン…」
男は、元就の耳朶を唇で挟み、軽く刺激を与えてくる。そして、舌を出して耳孔に捩じ込んできた。
「やめ…長曾我…部」
擽ったさに身悶えながら、元就は男の名を呼び制止を訴える。
「いあっ…!」
だが、それが気に障ったのか、男、長曾我部元親は弄んでいた乳首を、行き成り強く摘ままれた。
「…黙ってろよ」
そう言って、元就の口内に指を差し入れる。そして、元就の舌に絡めて言葉を封じた。
「う…むぅ。んっ…!」
暫く口内を掻き回していたが、不意に抜き出す。
元親の指は、元就の唾液で濡れ、滑り気を帯びていた。
その指を元就の下肢に持っていき、もう片方の手と共に、スカートの中へと潜り込ませた。
ショーツに手を差し込み、恥丘を押し広げる。
そして、主張をしだした敏感な部分を濡れた指先で軽くつつく様に触れた。
「ひあっ!」
剥き出しになったソコは、ダイレクトに快感を生み出す。
「あっ…!や…ぁんン!」
「気持ち良いか?」
そう言い元親は、恥丘を広げていた手を、陰部に這わせた。
「…スゲー濡れてる」
花弁を縁取る様に撫で、滴っている蜜を掬う。その間も、陰核を嬲る手は休む事無く攻め続けている。
「う…、んン!ふぁっ…!」
「これなら簡単に入るな…」
掬った蜜を舐め、元親はそう言い元就の片足の膕(ひかがみ)を腕に掛け、大きく股を開かせた。
「あ…」
元就の陰部に雁首を宛てがう。
ずりゅ…!
っと、そのまま一気に奥まで突き刺した。
「うあぁっ…!」
急に貫かれたせいか、元就は悲鳴に近い声を上げる。
「ハッ、膣内(なか)とろっとろじゃねーか。大して触ってもないのに、淫乱な奴だぜ」
「なっ…!違…」
「違わねぇよ」
元就の反論は聞かず、元親はズンッ!と一度だけ腰を揺らす。
「あうっ!」
「違わねぇだろ?あんな事してたんだからな」
そして、連続して腰を打ち付けてきた。
「あっ!あン!ああ…!くっ、うぅ…」
激しく抜き差しされて、元就はその動きに合わせ、止め処無く声を溢れ出させる。
「はっ、感度良いじゃねーか。やっぱ淫乱だなお前」
「…!」
元親の言葉を聞き、元就は今度は弁明はせず、怒気を含んだ瞳で睨み付けた。
だが、元親は軽く受け流して元就の奥を集中的に突き上げる。
「くっ…!やあ…!も、う無…理…!」
その言葉通り、元就が元親を徐々に締め付けていく。
「このまま胎内(なか)に出してやろうか?ん?」
高揚した表情に、笑みを浮かべ、元親ははしゃいだ様子で軽口を叩く。
避妊具を着けていない状態でのこの発言に、元就は血相を変えて振り返った。
「なっ…、ふざ、ける…な、やめ…!うあっ!」
だが、それと同時に元親は、一際強く最奥まで突き入れた。
元就の胎内に、無情にも元親の胤が注ぎ込まれ、満たしていく。
「あ…」
絶頂を迎えたせいで、怒りで強張っていた顔が緩和されて元就はそのまま元親の腕の中へと崩れ落ちた。
「やめろ、と…言った、のに…」
そう、言い残して。
己の膝を枕に眠っている元就髪を弄びながら、元親は、ふと、数日前の事を思い出す。
元就と、こういった関係になった切っ掛けを。
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