02
「おはよう」
いつも玄関に出れば圭がいる。
家も近いし、気がついたらいつもこうなっている
不満はない
圭と一緒に登校するのは気が楽だから
気が楽、というより、この時間が好きなんだ。
くだらない話をしながら学校に向かう毎日
楽しそうに僕の話しを聞く圭を見ていると癒される。
「そうだ、今度練習試合があるんだけど、見に来る?」
「行く!いつ?」
「来週の土曜日」
「よし、じゃぁ征十郎が勝つようにお弁当でも作ってあげるよ!」
「ありがとう、あと僕は負けないからね」
「へへへっ」
圭といるのは陽だまりのように温かく心地いい
部活のメンツが個性的な分、余計にそう感じる
…圭が来るなら土曜日はスタメンで出ようかな。
とか思ってしまう
まぁ、僕に逆らうヤツはいないから出ようと思えば出れるけど。
土曜日が楽しみになってきた。
ちなみに圭のお弁当はすごく美味しい
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