05

ずっと階段を走っていたら、上の方から光が見えた

終わりかな?

そう思っていたけど違った
目の前に広がるのは湿原

じめじめしてる


「ヌメーレ湿原、通称"詐欺師のねぐら"。二次試験会場へはここを通って行かねばなりません。」

試験官さんが説明してくれた

「十分注意してください。騙されたら死にますよ」


まだ走るのー?

「だるー…」

声に出しちゃった
足元ぐちょぐちょじゃん…本当に嫌になってきた…






「嘘だっ!そいつは嘘をついてるっ!」


なんぞ…?
べらべらと何かを話しているけど、興味がないから聞く気がしない。

みんながざわついている
あのお喋りさんの話、聞いてなきゃいけなかったかな…?


「ねぇ、ゴン…」


ゴンに話しかけようとしたら、いきなりお喋りさんにトランプが刺さった
おかげでスルーされた


トランプを投げたのは、ピエロさんだった
やっぱピエロってトランプ持ってるんだー
マジックとかできそうだよね
今度見せてもらおうかなぁ

くだらんことを考えてつつ、また始まったマラソン。
…湿原とか、嫌がらせだよね、僕等に対しての。



「だるー」

本日2回目のダルイ発言

「暢気だな」

「だって足ぐちょぐちょだし、つまんないし」

「同感ー…、それより、ゴン、イオ…前の方言った方がいいぞ。霧が濃くなってきたし、早くヒソカから離れた方がいい」

キルアが言う
キルアって親切だよね

「それにアイツ、霧に乗じて結構殺るぜ?」

「そんなこともわかるんだ!」

心の底から驚いているゴン
驚くとこそこ?


「オレもあいつと同類だから臭いでわかるのさ」

「同類?・・・アイツと?そんな風には見えないよ」

「それは俺が猫被ってるからだよ」

「猫被ってるって言っちゃっていいの?」

隠してるから猫被るんじゃ…

「お前らにならいーのっ!」

怒られたー



ゴンはキルアから聞いたことを伝えるため、またでかい声で後ろの人に言う

「レオリオー!!クラピカーー!!キルアとイオが前に来たほうがいいってさーっ!」



「ゴンってすごいね、ある意味」

「マジ恥ずかしいよな」

「うん。でもゴンらしい」

「だなぁ〜。恥ずかしいけど」


ため息をつくキルア
本当、ゴンって面白いよね






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