無駄なき無駄

side:kakashi


ナルトのヤツ…失敗したか…?
まぁ、焦ってもしょーがないし、様子見しましょーか。



外で待機してたけど、何も起こらない。

うーん…?
家の中の様子が変だな。



何かナルトの声聞こえるし…
万が一だし、行ってみるか…




家の中に侵入したら見えたのは、ナルトとサクラと知らない顔の人間。

敵……ではなさそうだけど…
何だ…、あの人間の纏う雰囲気…



「お前超怪しいってばよっ!」

「………」


ナルトが騒いでいるが、相手は全く動じず、布団の中へもぐっていく



「あーもー!布団から出ろ!ちゃんと返事しやがれっ!」


荒々しく布団を取ろうとするが、なかなか取れない


「ちょっと、ナルトッ…」


サクラもどう対処したらいいかわからないらしい…って、何ですか!
この、起きない子供を起こす親みたいな光景はっ!


ナルトはイラついてきたのか、手加減なしで引っ張り始める


「コノヤロっ!」

「………っ!」


あ、


布団の中の人が手元にあるものをナルトに投げつけた。


中は液体のようだった


布団から手を離したナルト


「っ…!何だこれっ」

「……早く流さないと死んじゃうよ?」



布団の中から声がする

流石にヤバそうになったから、布団の中の人間を捕まえる
相手は俺の存在に気がついていないから、あっさり捕まえられた。

動けないよう捕まえたし、首にクナイも当ててあるから、もう反抗はしないでしょ。



「カカシ先生っ!」

「まぁ、落ちつきなさいよ…ナルト」


敵は案外大人しくしている


「ごめ、ソレ、塩化ナトリウム水溶液…」


いきなり喋りだした

塩化ナトリウム…?


「……ただの塩水、さっきの嘘。だから、布団で寝させて…?」




………は?



何故に寝る…!?





どうやら変なのに関わっちゃったなァ…
困った困った…









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