僕はポリス
side:me
いーこと思いついちゃった!
そうだよ!人生踏み外しちゃった泥棒さんに、今すぐ正しい人生を歩んでもらえるようにすれば、僕殺されないんじゃない?
しかも、泥棒さんも悪いことしなくなるし、一石二鳥だね
おぉぉ…僕今日さえてる!
で、どうやってやろう。
「あー…、どうしよ…どうやったら泥棒さんを…むぅぅ…」
「お前ふざけてんのか?」
「ひどいなぁ…真面目だよ?だって泥棒さんの人生を正しい道へ導こうとしてるんだよ?」
「それこそふざけてるだろっ…!!」
「ねぇ、泥棒さん自首しよ?人生やり直そうよ」
んー…どうしよぉ…とりあえず「作戦1、説得」やってみます
「は?」
「だって、このまま泥棒続けてたら、警察さんにつかまちゃうし、罰金高くなるし、いいことないからさぁ〜…今自首すれば罪は軽いし、もしかしたら警察さん許してくれるかもよ?」
「…有り得ねーよ」
「僕なら許しちゃうかもなー…」
「そうですかー、じゃ死ねよ」
「あー…ストップ、ストップぅーナイフ喉に付きつけないでぇ〜」
作戦失敗…
じゃぁ、「作戦2、ポリスごっこ」やろう…
「自首しないならぁ…じゃぁ、僕が警察さんになってあげる!」
「は…?」
「それで、君を捕まえてあげる〜!」
「じゃ、お前今すぐ殺すぞ?」
「じゃぁ、僕は3秒数えてあげるから、逃げてね!」
「遊びかよ」
「さーん」
「おい、マジかよ…!」
本当にやるのかという気持ちの泥棒さん
ポリスごっこだからやるに決まってるじゃん〜…
「にぃーい」
「ちっ…!」
逃げなくていいのかなぁ…
捕まえちゃうけどぉ…
「いーち」
泥棒さんがナイフを引き、思いっきり僕の喉に刺そうとする
「ゼロ。」
ガキンと鈍い音が鳴る
泥棒さんのナイフが後ろの方へ飛んでいく
唖然とする泥棒さん
「捕まえたー」
泥棒さんの首をつかむ
「よかったねぇ〜これで新しい人生スタートできるよぉ〜」
「………っ!!!」
ナイフ以外は武器が無いみたいだったから安心だね〜
ちなみにナイフは自家製炭素棒(撃退用)で飛ばしましたー
炭素棒…製作してから3年目にしてようやく役に立ったね
よかったよかった!
「じゃぁ、署の方へ行こーか」
いつもより低い声で、無表情で泥棒さんに言う
渋い警察さんってこんな感じ?
上手くできたかなぁ〜…?
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