本場は違います

side:me


結局なかったなぁ〜…
やっぱり自分で作った方がいいのかなぁ?


夕日も沈み、辺りは暗くなってきた

道とは言い難い道を淡々と進んでいくと、人の影が見えた


……御客さんかな?
もう夜なのに、何か僕に用事でもあるのかな


動く影は怪しい動きをしている
辺りを気にしているような、不審な動き


あー…もしかして

泥棒さんか!

何しにきたんだろ?



「何欲しいのー?」


いきなり話しかけられて驚く泥棒さん


「欲しい物あったらあげるよー?あ、でも少しだよぉ」


大したもの無いけどねぇ…


「あ、けどベータはあげなーい!」

ベータは譲れないよ
僕の相棒だもん!



泥棒さんは何を思ったのか僕にナイフを向けてきた

おぉ〜!
泥棒っぽいっ!

本場の泥さんかな?



「手を挙げろっ…!」



言われたように手を挙げる
久しく手なんて挙げなかったから、ぽきって鳴った

はずかし〜な〜…

というか、本当に手を挙げさせるんだね
さすがは本場。違いますなぁ〜…


「お前この家の人間か?」

「いぇ〜す」

「俺がここに来たことを誰にも喋るなよっ…もし喋ったら…わかってるな?」


…………わかりませ〜ん…

頭悪いからわかんないよぉ…
ごめんねぇ…僕が頭悪いから泥棒さんの話訳わかんないよぉ

「ごめんね、僕頭悪いからわかんない」

「そうか、なら今ここでお前を殺して…」

「まだ死にたくないから、また今度にしてほしいです〜」


だってね、まだ終わってないんだよぉ…対照実験…


「は?」

呆れたとばかりな雰囲気の泥棒さん

「駄目ですかねぇ…」

「絶対駄目だ。」

「そーですかぁぁぁぁ…」

やっぱり、実験結果見てから死にたいなぁ…
一生悔いが残るよぉ

テンションがどん底まで落ちる


どーやったら今殺されないようにしてもらえるかなぁ…
絶対駄目って言ってるしィ。。。


ふぇぇ…


「…………」

「死ぬ準備できたか?」

「…………」



「じゃぁ、死…」




「あ!」





いーこと思いついちゃったぁ!






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