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春野さんは思ったより近くにいたのですぐに見つけられた。
サスケさんに熱い視線を送っている彼女。
……そんなにサスケのことが好きなのか
そんなことはさておき、春野さんに声をかける
「ねぇ、春野さん」
いきなり声をかけたから驚いている春野さん
でも俺だとわかったら安心したっぽい
「…何?」
「ねぇ、みんなで鈴取りに行かない?」
「えっ…」
「だって、どう考えても、カカシ先生に1人で勝てるはずがないよ」
「でも…」
なんか迷っているのかな…
やっぱり、どこか不安そうに見える。
「大丈夫だよ4人なら」
「……でも、アカデミーに戻るなんて嫌…」
あー…そうか
この子は自分に自信が持てないのか
「大丈夫。みんなで合格するんだよ」
「え…、できるの?」
「分かんないけど、1人だけアカデミーに戻るなんておかしいよ。それに…」
話しの最中でカカシ先生がナルトを倒したらしく、他の子を探しに、こっちの方向へ向かってきている
まずいな、まだ話し終わってないんだけど
春野さんも気がついたらしく
「とりあえず、また後で話しましょ」
といいどこかへ隠れてしまった。
えぇぇ……ちょっとひどくないですか?
俺の苦労……
その場でしんみりしているとカカシ先生の気配が近づいてきた。
今から移動したら確実に気づかれるので、その場で気配を消してやり過ごそう
見つかったら、まぁ、どんまいだっ!
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