19



日も暮れてきて、もう子供は家に帰る時間になった。


俺、そこまで子供じゃないけど…精神年齢的な意味で。




結構な時間、よくわからない、気持ち悪いもやもやについて考えていた


時間が経つほどもやもやが喉の方へ来る
気持ち悪さも増す。


本当は風邪でも引いてて、別にそんな大したことじゃないかもしれない。


もう帰らなきゃな。
流石に寒くなってきたし…


立ち上がるとめまいがした
視界がぐにゃりと歪み平衡感覚がなくなる

とっさにステッキをつく


気持ち悪いキモチ悪いキモチワルイ


「っ……!」


体の中を掻き混ぜられているような感覚
すぐにしゃがみ込む


頭が回らない



気持ち悪さが増していく


口を手で押さえ、吐きそうになるのを我慢する。


もう限界…
意識が飛びそう…




「あぁ〜!大丈夫!?」

俺の視界に見えたのは白い影



それが最後の記憶




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