06

しばらく車に乗ってきた場所は家

うん、家ですよ

たぶんロイさんち。



「ここが私の家だ。」
そういい家の中に入るロイさん。


ふーん、普通の家ですね
それが感想です、はい。


「まぁ、好きに使ってくれ。」

「ありがとうございます。」
一人暮らしにしては広いなぁ
金持ちだなー羨ましいなー

オレんちそんな広くなかったもんな
そもそも、あんま家にいなかったしいれなかった!


……。


会話がねぇ…

沈黙してんのも何かアレだし、話そう…


「ねぇ、ロイさん。軍って忍に近いんでしょ?」

「まぁ、夜の説明だとな」

「軍ってなんか便利なことある?」

「まぁ、図書館とかあるぐらいだが。」

図書館…か。


「軍の仕事内容は?」

「書類とか、警備とか。」

「あれ、国家錬金術師と軍人って違うんだよね、たしか」


忍術的なやつ使えるのが国家錬金術師だよね


「そうだが、急にどうした?」

「少し興味が湧いて。」
にこっと笑っていう

いや、決して悪いことを考えていたわけではないよ?


はぁ、とロイさんにため息をつかれる
「国家錬金術師は科学者だと思え、軍は名前の通りだ。」

「両方やってる人はいるの?」

「いるぞ、私もその1人だ。」
わぁお!じゃけっこう偉い人?ロイさんって。
あ、だから金たくさんあるんだー、そうか、そうかー


「そっかぁ、ロイさんって…偉い人?」

「ほどほどに、大佐だ。」

「大佐がよくわからないけど、ロイさんぐらいの人ともう少し強い人と弱い人がいりるんですね?」

「どうした・・・?」

「や、オレ一人で軍潰せるかも、とか思っただけですw」


苦笑されたよ
いや、冗談だって。


「もっと子供らしい発言したまえよ」

「はは〜wじゃぁ大佐!少し錬金術師に興味が湧いたから明日軍連れてって下さい!」

様子見だよー!
軍には“ヤツ”がいるし、少しは情報が欲しい

あと、あの兄弟にも会ってみたいんだよね。


「却下だ。」

「えーっ」

「お前は軍の人間じゃない、しかも子供だ。」

「けど、オレと同じ年ぐらいの錬金術師もいるんでしょ?さ街の人が言ってましたよ?」
って言っても忍にしか聞き取れないような距離だったし、ロイさんは気付かなかっただろうね。

はぁ、とまたため息
「あれは例外だ。」

「じゃぁ、オレ忍術で何とかするから!」

「余計に連れて行けないな。」


いいじゃんケチ
ま、明日ロイさんの後追ってけばいい話なんだけどさー


「えーー……」

「あきらめろ。」

「じゃ、それはあきらめる。」

うん、それはあきらめる
勝手について行くことにしますね!


「さっさと子供は寝たまえ。」

まだ早くない?
まぁ、少し暗くなってきたけどさー


「布団どこですかー?」

「あっちの部屋だ。」

「んーじゃ、お子様は寝ます。」
眠くないけど疲れた。
一日でいろいろありすぎ…


けどSランク任務やって帰ってきた日よりマシか。





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