05

この世界の常識?というか知識を教えてもらった。
やっぱり、ここは別の世界だ。錬金術とかいう魔法?がつかえたり、軍っていう組織があったり。
いろいろごちゃごちゃしてるなぁ…。


まぁ忍術もこっち人から見れば魔法かもしれないけどね!


話も終わり、ロイさんについてこいって言われたしついていく。
一応警戒してるし、殺されるようなヘマはしないと思う

ヒューズさんは仕事に戻るらしい。
ロイさんと2人になる


そう言えば、日にちとか教えてもらったけど、どうやら夢で見たときより前の年らしい。
ということは、夢で見たことがこの世界の出来事になるのかな?
確認できてないから分かんないけど。
もしそうだったら面白いよね!


急にロイさんが止まった

「乗れ。」

そう言われた。
なにこの鉄の塊?
変な形してる…

「・・・・・?」
まじまじと眺めているとロイさんが

「どうした?」
と聞いてきた。

「これ何ですか?」
ロイさんは何故この鉄の塊に乗るんだ?
理解できない…


ため息をつかれた。幸せ逃げてくぞ〜


「車という乗り物だ。早く乗れ」


乗り物・・・うーん基本任務のときは走ってるからわからない。
こっちの世界は変わってるなぁ


ま、とりあえず乗ろう。


鉄の塊が音を出して走りだした。

!!!!

なんだこれ、おもしろっ!
音うるさいけど、面白いっ!



「夜のいた世界にはないのか?」

「うん。ない。基本走って移動だったから」

「原始的だな・・・」

「そう?走った方が早いもん。」

「無茶苦茶だ・・・」


そう苦笑された。
だって本当だもんー



「夜、向こうの世界の親は?」

「親?いないよ。オレが生まれてすぐに死んだらしいよ。」

…教えてもらいましたー
親のこと何も知らないから、何も思わないけど。


「けど、代わりに育ててくれた人ならいる。」

「すまん・・・。」

「いいよ、別に。孤児なんて戦争中普通にいるし。オレも代わりの親?まぁ、先生なんだけど、すっげーいい人だったし?寂しくはなかった」
ミナト先生は優しかったし、尊敬している。


「子供なのに大変だな。」

「ははは。まぁ、オレより大変な子供なんていくらでもいるさ。」
オレのせいで親がいなくなったヤツなんていっぱいいそうだし…

外を見ながら暗部の時を思い出す。
目的の人間を一瞬にして殺した。悲しみも苦しみも何にも感じない
仕事って怖いよねー
何でも割りきれちゃうからさ。



「それより、ロイさん。あんまりオレ警戒しなくても大丈夫だよ?」

「・・・・。」

「だってロイさんいい人だし、殺そうなんて思わないよ。任務じゃないし」

「恐ろしいことをさらっと言うな・・・」

「あはーw」




この世界にきて、自分の存在理由がわからなくなった。
里を守るためでも任務をするためでもなく・・・どうしたらいいか。

何かないかなぁ。暇だし。

あぁ、そうだ。夢で見た話が本当か確かめたい
もし本当だったら・・・
ちょくちょく手でも出して、好き勝手に行動でもさせていただこうかな







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