小説 | ナノ


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春  12



どもっ!名前です!

ちゃんと二年生に進級できました!一年の時に馬鹿やってたけどちゃんと勉強はしてるつもりです。

一人で虚しく歩いていると前に若葉を発見した。

『若葉〜!おはよう!』

「あ、名前ちゃん」

『元気してたー!?』

うん、と若葉。実は春休みはどちらも予定がほとんどあわず、会うのは久しぶりだ。

「もう、クラス発表されたみたい。見にいかない?」

『あっ8時に発表だもんね!行こ、行こ!』

クラス表が貼られている下足に行くと先に密ちゃんがいた。

『あっ密ちゃーん!』

「……おはよう、閂さん」

『無視かよ!?』

「あはは…おはよう。」
『あー!密ちゃんと私違うクラスじゃん!』

「閂さんがいるからいいだろ。」

『そりゃそうだけど!』
まさかの引き離されたという感じ。ちなみにうちの学校はD組まである。多いのか少ないのかはわからない。密ちゃんはB組で、私たちはC組だ。


「名前ー!!」

『ゔっ!』

後ろから急に抱きつかれた、だれかと思ったらゆまだった。

『ゆま…ってことはさやは?』

「いるよーん」

「おはようですわ!」

やけにご機嫌な二人。そういえばゆまさやコンビはどのクラスか聞いてなかった。

『ゆまさやはどのっおぇっクラスだったのっ…てかゆまどけっ』

ズシズシと体重をかけてくるゆまをどかす。

「ちぇー。なんとー…」

「「B組よ/ですわ!」」

『なにぃ!?』

密ちゃんと同じってか!私にピースをしながらニヤニヤ笑っているゆまさやが何となく頭にきた。

『密ちゃんと同じクラスってか!?おおい!!なんでだようう!』

一人ゆまさやをポカポカと殴る私。密ちゃんと同じクラスってズルいよ、ズルいよ!

「いや…どっちにしろ地獄だけどな…」

密ちゃんの方を向けばゆまさやが「密クンッ」と語尾にハートがつきそうなぐらいな声で密ちゃんに抱きついていた。

『うあああ!私の密ちゃんんん!!』

「誰もお前のじゃねぇよ!」

密ちゃんが苦し紛れに言う。

「(もうクラスに行っていいかな?)」

一人、置いてけぼりな若葉はみんなを放っておいて先にクラスに行っていた。

(あれ!?若葉がいない!)
(先に行ったんだろ…後で謝って置けよ……うっ!)
(密ちゃん!?ゆまさやー!)




―――――
始業式前編です。

始業式後半は先生発表編です。
一年生の時とデジャヴってますが気にしない!気にしない!


すみません(´・ω・`)


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