小説 | ナノ


▼ 05




春  05


『―っはぁ、はぁっ』
今、私は全速力で廊下を駆けている。
理由は単に授業に遅れそうだからだ。

『(ヤバい、ヤバいー!)』

よしっあの角を曲がればって時に事件は起こる。


ドンッ


『痛っ!』

「――大丈夫ですか?」

『!』
何この展開。角を曲がってぶつかった相手はイケメンだってか。
ベタすぎる!

『あああありがとうございます! はははっ。ではっ!』

あの先生って保健の邑輝先生だよね。う、うわ〜しゃべっちゃった〜

『へへへ』
イケメンだったなーよしっ若葉に報告だっ



「え?邑輝先生?」

『そうそう!今日初めてしゃべっちゃった〜』

お昼休みに入った私達はお弁当を食べながら休み時間にあったことを若葉に話した。

「邑輝先生って都筑先生のこと追っかけ回してる?」

『ななな、なんですとっ』
え?ってゆうことは先生ってあっち系!?

『う…』

「う、嘘よ!嘘、嘘。」

『はァ…別にいいけどさぁ。』


「失礼な。私はどっちでもイケますよ。」

『えっっ』
邑輝先生〜?どどどどっちでもイケるだと…?

『ままま、マジですか!?』

「?あぁ名字さん、これぶつかった時に落としましたよ。」

『あ、あぁ…ペン…ってなんで名前!?』

「ペンに書いてありました。」

『は、はァ。』

「あっ名前ちゃん!」

気まずい沈黙を破ったのは都筑先生だった。

『あっ都筑先生。どうしたんですか?』
「ああ、…」

「都筑さん。」

後ろを向くとニコニコ笑顔の邑輝先生が。

「げっ邑輝。」

やっぱ見てると…

『ねぇねぇ若葉。』「なぁに?」

『やっぱ、邑輝先生ってホ…』

「名字さん?」

『ひぃっすみません、すみません!!!』

「名前ちゃん!?」

なんか黒い何かが見えた……



―――――
春編ラストが凄い長くなりました 汗
他のに比べて。
なんでだろ。

次からは夏編です!

時間軸は無視でGOだぜ!!



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