四ノ宮那月

※四ノ宮視点






─じー…

─ニコニコニコ


さっきから姫さんが可愛らしい目で僕を見つめてくれています
嬉しいですねぇ


─じー…

─ニコニコニコ


「あの…四ノ宮くん」

「はい、なんでしょう?」

「その、何で私の目の前でニコニコしてるんですか?」


あぁ、言い忘れていましたが
僕は今、姫さんの座っている座席の机に肘をついて、真っ正面から姫さんの視線を受けています


「何で、って…それは姫さんが可愛らしいからですよぉ?」

─ニコニコニコ


「あ、あの…」

「はい、なんでしょう?」

「いや、えっと…何でもないです…」

「そうですかぁ?」

なんだか姫さんはモジモジとして視線を反らしてしまいました
少し残念です


「ところで、姫さんは何故僕を見つめていたんですかぁ?」

「え?あぁ…えっと……見つめてたら顔、赤くなるかなぁ…と思って」


「っかわいい!」

「はいっ!?」


─むぎゅぅっ


あまりにもかわいらしいから
ついつい抱き締めてしまいました
本当にかわいいなぁ…


「し、しのみやく…くる、し……」

「あぁっ!すみません!」




結果:思いっきり笑顔で
   スルーされ続けたあげく
   理由を言ったら
   すごい力で抱き着かれた
   死ぬかと思った
   でも、抱き着かれる寸前
   ほんのりと顔が
   赤くなってるのが見えた

[ 3/6 ]

[*前へ] [次へ#]
[目次へ]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -