※キャラ完全崩壊注意

迎えがきたのは夜も深まりそろそろ劉灯も眠いであろう10時過ぎだった。殆ど半寝状態の劉灯を抱き上げて、玄関で接待をしている臨美の元へと連れていく。いかにも平凡そうな中年の男がいたのだが、こいつの仕事相手であるということから考えればこの男もまた裏世界に絡んでいるのだろう。
「連れてきたぞ」
「あ、ありがとー静ちゃん」
「これは、どうもありがとうございます」
男は立ちあがって軽く頭を下げた。その声で目覚めたらしい劉灯はその男を見て「おとうさん!」と声を上げる。無邪気そうな笑顔は先ほどまでの生意気な様子とは全く異なり、おいなんだその変わりようは。
「では、代金はのちほどお渡ししますので」
「わかりました、これからもどうぞ御贔屓願いますよ」
「ははは、わかってますよ」
「…あ、待って!」
男が帰ろうとした時、劉灯が繋がれていた手を離してこちらへと走り寄ってきた。臨美はなぁに?とかがんだので、俺も流れでしゃがんで耳を近付ける。劉灯もこちらの耳元に口を近づけてきて、ちょうど内緒話をする体勢となった。
「あのね、」
「うん?」
「二人ともお母さんとお父さんみたいだったよ」
ぴしり、という音がしたので臨美の方を向くと、顔を真っ赤にして固まっている。なんだこいつ。その様子を見てくすりと小さく笑った劉灯は、最後に俺だけにより小さく耳打ちしてきた。
「とっとと早くつくっちゃったら?」
何を、なんて言わずともわかるだろう、そういうかの様に子供とは思えないような笑みを浮かべる劉灯を見て、あ、やっぱりコイツ猫かぶってやがったな。父親には何を言ったのか聞こえていないのだろう、不思議そうな顔をしてこちらを見ているが生憎それに気を払う余裕もない。手を振りながら父親とともに部屋を去る劉灯に手を振り返すのが精いっぱいのようだ。
ぱたん、と扉が閉じられる音が響く。
部屋には、二人きりとなった。
「……臨美」
「………」
未だ横で固まりかけている彼女に視線を促すと、やはり赤い顔をより赤く染めている。俺が今声をかけたことの意図を理解したうえでの赤みだろう。
「…寝室行くぞ」
臨美は何も言わずに、ばか、と呟きながら小さく頷いた。

白く大きなベッドの上に散らばる黒髪をなでつけながら、静かに服を脱がしていく。インナーをたくしあげて下着のホックを外せば、羞恥に震える顔がのぞけた。
「、んぅ」
適度に手に収まる程度の柔らかな胸を、感触を楽しむようにふにふにと揉む。反射的にか逃げ出そうとする臨美の腰をつかんで、再び胸をいじり始めた。先端部分をくりくりといじくればすぐに抵抗はなくなる。それをいいことに臨美の眼がとろんとしてきた頃ゆっくりと下半身に手を伸ばした。
「ひゃ、あぁッ!」
くちゅりという水音が微かに聞こえる、もう濡れているのだ。にやりとした笑みを浮かべながらさらに手を進めた。つぷりと指を押しこめば、臨美の体が大きく跳ねる。
「し、しずちゃ、」
「あ?なんだよ」
「やぁ、待って、ぁん!」
ちょうどいい処に当たったのだろうか、ひと際大きな声をあげてシーツを握りしめていた。そんな様子にたまらなくそそられる。
指を強引に出し入れし、臨美が待ってというのも聞かずに無理矢理追い立てた。快感に弱い臨美はあっという間に流される。大きな声で啼いて、びくびくと震えてイッてしまったようだ。
「っ…ずちゃ、さいてー…」
「お前があおるのが悪い」
「あおって、なんかない、し…」
はぁと荒い息をせわしなく続ける臨美を横目に、俺はかちゃかちゃと音をたててベルトを外した。細身のズボンをおろして、自分のものを取り出す。視界に入ったそれに、臨美は一瞬身を硬くした。
「静ちゃん…」
「…つけなくていいよな」
「……いいよ、静ちゃんの子なら妊娠してもいい」
普段なら絶対に言わないような素直な台詞を言う臨美に、俺の理性は完全に切れた。
腰を掴んで入口にあてがい、ゆっくりと挿入していく。何度も交わったことのあるその身体は俺に気持ちがいいようになっているのか、締め付けもきつすぎずゆるすぎずと言った風だ。
「ん、んんっ…」
「、臨美…」
全てをいれ終えた俺は、ゆっくりと前後に腰を動かし始めた。接合部がぐちゅりと卑猥な音を立てる。
「あ、あ、…あっ、ひぅ…」
俺が腰を揺らすたびに、臨美の体が揺れるたびに臨美から甘い声が上がる、それが堪らなくうれしかった。
「ひゃ、ああ、し、ずちゃっ…!」
「っ…く、」
最後にきゅうと締め付けられ、その拍子に俺も中で吐き出す。臨美は荒い息を吐いて、汗を浮かばせたまま笑顔で俺に抱きついてきた。

素肌に触れるシーツの感触が気持ちいい。自分の胸の内で小さく身体を丸める臨美と目が合った。
「…多分ね、今日のじゃまだ赤ちゃんできないよ」
「…そうか」
「うん、今日は安全日だったから」
それならばまた種付けをすればいい話だ。そんなことを思ったまま呟くと、臨美は再び顔を赤くして俺に顔を見られないよう布団にくるまる。少しだけ髪の毛がはみ出ていたので梳いてやれば、はにかむように笑った。
「…早く、赤ちゃんできるといいね」
「……あぁ」
急に愛おしくなったので抱きしめてやれば、苦しいよと笑われる。それに小さく笑い返してやれば好きだよと呟かれたので、そんなのこっちの台詞に決まってんだろバカ野郎。

新宿の夜は、こうして更けていった。


100707
誰 だ こ い つ ら … !!
うわあああすみません、こんなものですみません!本当に申し訳ないです…にょたえろ書くの楽しかったです←
少々台詞などのご指定をかえてしまったのですがよろしかったでしょうか…
素敵リクエストありがとうございました!
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