Endless mask

「ただいま!」

ピュセル、クロロは珍しく二人で帰宅した。

リビングでテレビを見るガラフが、帰宅したばかりの二人に顔を向ける。

「Welcome hom「でやっ!」っあぁぁー!!」

ガラフがあいさつを返し終わらないうちに、ピュセルがガラフの仮面を剥ぎ取った。
部屋に響くガラフの叫び。






………………



「なんでまだ仮面してんの」

クロロが呟く。


仮面がはぎ取られたガラフの顔には、はぎ取られたばかりの仮面と同じ仮面が……


舌打ちをし、ピュセルは更に仮面を剥ぎ取る。

しかし、その下にはまた仮面……


「くっそぉ!!」

ピュセルは両手で仮面を剥ぎ取る。
しかし、剥ぎ取っても剥ぎ取っても、仮面が尽きることはなく。


「どうなってんの、この仮面」

肩で息をつくピュセルの隣で半ば呆れたように、ガラフの仮面を見ながら呟くクロロ。


「見つめられたらはぁずかしいですよぉ」

くねくねとして言うガラフにピュセルは


「こうなったらアンタかアタシの根競べよ!」

次々と仮面を剥ぎ取るピュセル。次はあたしなんだろうなと、その光景を見るクロロ。


あっという間に三人の周りはガラフの仮面で床が埋め尽くされた。

次はクロロの番というときに


「な!なんだこの気持ち悪い状態は!!」

ジズが入ってきた。

「片付けろ!気持ち悪い!」
「えー…」


ジズの言葉にピュセルとクロロは嫌な顔をする。

「『えー…』じゃねぇ!お前らよっく周り見てみろ!」

冷静に二人は自分たちの周りをみてみた。

自分たちを囲むガラフの顔(正確には仮面)



「―――!!」



二人はぞわぞわと鳥肌をたてた。


「退却!!」

二人はそう言うと仮面をバキバキ踏みつけて逃げていく。

「このガキども!片付けていけ!」



ガラフの笑い声とジズの怒鳴り声が響いた。



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